保育士としての働き方は、今の時代、必ずしも正社員である必要は無くなりました。
非正規社員になって保育現場で働く人も増えていますが、なかにはパート労働者なのに正社員と同じ位の責任と仕事量がある人もいます。
パートタイマーは、ワークライフバランスを調整しやすいのが、魅力に感じる人は多いのではないでしょうか。
正社員の方が労働時間はフルタイム勤務なので長く、待遇が良いのはわかりますが、責任と仕事量がパートタイマーと正社員で変わらないのは辛いですよね。
今回は、保育士でパートなのに責任があるのはなぜなのかや、正職員と変わらない責任と解決策などについて解説していきます。
Contents
保育士でパートなのに責任があるのはなぜ?
保育士になって働く際は、正社員の方が非正規社員よりも雇用が安定していると思う人は多いのではないでしょうか。
現在は、終身雇用制度が崩壊しているため、正職員でも定年まで解雇されない状況ではありません。
雇用の安定性は確かに、非正規社員よりも正社員の方が優れていますが、保育士のなかにはパート労働者として働いているけれど、正社員と同じ位の責任をもたされている人もいます。
雇用形態が分かれているということは、基本的に仕事の役割に違いがあるものです。
例えば、保育園や保育施設で働くパート労働者は主に、正社員のサポート業務を行います。
ただし、職場によっては保育士の数が足りてなくて、深刻な人手不足に陥っている現状があります。
そのようなところはパートタイマーでも、正社員と同じ位の責任と仕事量を任せている場合があります。
理不尽に感じているけれど、声を上げられない人もいるはずです。
何も行動を起こさなければ、今の状況はずっと改善されないかもしれません。
自分一人だけではなく、職場で他の非正規社員も正社員と同様の責任や仕事量を抱えている可能性もあります。
積極的に労働環境や労働条件の改善に繋がる行動をすれば、他の非正規社員まで救えてワンフォアオール、オールフォーワンに繋がる場合があります。
パートなのに正職員と同じなのは何が問題?
パート労働者なのに、正職員と同じなのは何が問題なのか解説していきます。
給料が違う
正社員の保育士は、基本給や賞与が設定されているところが多いですが、パート労働者は基本的に時給制で働くことになります。
プライベートと仕事の両立を求めて、ワークライフバランスの整えるためにパート労働者は勤務時間の融通は利きやすいですが、正社員と比べて待遇面は劣ります。
どうしても、正社員よりも年収が低くなってしまうのに、正職員と同じ責任や仕事量を求められるのは問題とされるのです。
生活していくためには、お金は切り離せないものですので年収が正社員よりも低いことを我慢して働いていると、やがて不満が溜まり仕事を続けるのがバカバカしくなってしまう恐れがあります。
責任が違う
パートタイマーの保育士は、基本的に正社員よりも仕事の責任は軽いとされています。
フルタイム勤務が必要な正社員ですが、パート労働者は時給制で働いている人が多いので勤務時間の調整が可能です。
フルタイムで働くよりも仕事量が少なくなりますし、基本的に正社員のサポート業務を行う役割があるのですが、職場によっては正社員と同じ位の責任を求められるケースもあります。
職場によっては、非常勤保育士にクラス担任をずっと任せたりするところもあるようです。
保育士の人手不足が進んでいる職場では、非正規社員に正職員と同じくらい働いてもらわないと回らない位、猫の手も借りたい状況なのでしょう。
残業や持ち帰り仕事もある
保育園や保育施設では子どもの生活サポートだけではなく、デスクワーク、保育日誌や保育だよりの作成、行事イベントの企画・運営など、日常業務で色々なことを行っています。
職場によっては、保育士の仕事量が多すぎて残業や持ち帰り仕事が発生する場合もあります。
本来であれば、正職員の保育士が率先して残業や持ち帰り仕事をすることを求められるのですが、パート労働者でも、残業や持ち帰り仕事をせざるを得ない状況の人もいるのです。
保育士でパートなのに責任から解放されるための方法
保育士でパートなのに、責任から解放されるための方法を解説していきます。
園長に相談する
保育園や保育施設でパートタイマーとして働いていたのに、いつの間にか正職員と同じ位の責任や仕事を任されている人もいるはずです。
求人票や雇用契約書などを確認して、働いているはずですので労働条件や労働環境に不満があったり、違和感を感じたりしたら園長先生に相談することが大切です。
たまたま、今のタイミング的に人手不足に陥ってしまって、猫の手も借りたい位の状況になっていて、パート労働者など非正規社員をとても頼りにしているかもしれません。
職場に何らかの事情があって、短期間だけ正社員と同様の責任や仕事を任されている場合もあるため、園長先生に相談して今後の対応について話し合い改善に繋げていくのも良いでしょう。
正職員になる
もしかしたら、パート労働者でも職場で正職員と同じ位の責任と仕事量をもたせて、昇進させるべきか見極めているかもしれません。
決してマイナスなものではなく、正職員になれる実力があるかもしれないと職場は期待している可能性があります。
パートタイマーとして働くのと、正社員になっても責任と仕事の負担は変わらないのでしたら、頑張って正社員を目指すのもありです。
正社員になれたら給料がアップしたり、ボーナスが出たりして待遇が良くなる可能性があります。
人間性や働き方を職場から、きちんと評価してもらえているので正職員への昇進に繋がることが多いはずです。
日本社会の終始雇用制度は崩壊していますが、非正規社員よりも正社員の方が雇用の安定性は高いので、長期的に働くことを考えると正職員を目指したほうが良いでしょう。
転職して責任の軽い職場を選ぶ
パート労働者として勤務していて、責任や仕事のプレッシャーが重くて大変だったとしても、他の職場に移ったら負担が減る可能性があります。
転職して責任が軽くなるような職場に行くのも良いでしょう。
自分の理想の職場を見つけるためには、広い視野をもって転職活動を行い入念な情報収集が大切です。
適当に行動しても、また同じ労働環境や労働条件の職場で働くことになってしまう恐れがあります。
正社員と同じくらい働いているのであれば、自力で転職活動を行うのはとても大変かもしれません。
非正規社員の保育士は、基本的にワークライフバランスを調整しやすいので、本来ならばプライベートの時間は確保しやすいので転職活動をスムーズに行いやすいはずです。
しかしながら、正社員と同様の働き方をしている人は、転職活動に割く時間を捻出するのはなかなか難しいですよね。
自力で転職活動を行うのが難しい人は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
まとめ
非正規社員として保育園や保育施設で働く人は、ワークライフバランスを重視したり、時間の融通が利いたりする仕事を望んでいる人は多いです。
職場によっては、パート労働者など非正規社員に正社員と同じような責任や、仕事量を任せているところもあるようです。
人手不足が深刻化している現状があるから、パート労働者に深く頼らざるを得ない状況が主な原因になっています。
何も行動を起こさなければ、ずっと同じような状況が続いたり、悪化したりする恐れがあるので上記でお伝えした解決策を参考にしてみてください。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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