保育現場で働く保育士は、たくさんの子どもと関わります。
子ども達から先生と呼ばれる職業の保育士は、名札を付けていると名前を覚えて呼んで貰えるようになりやすいです。
先生の名前がわかることで、子どもも安心しやすくなるでしょう。
名札は子ども達に名前を覚えてもらうための重要なアイテムですが、安全ピンありでも大丈夫なのか気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士の名札は安全ピンありは危ないのかや、安全ピンなしでも良いのかについてと、絶対に名札をつけないといけないのかや、必要性と名札の付け方やコスパ良い購入方法を解説していきます。
Contents
保育士の名札は安全ピンありは危ない?
そもそも、保育士に名札を付けるようにしている職場と、そうではないところとで分かれています。
名札を付けることを禁止している保育園や保育施設では、安全ピンがあることで子ども達がケガをしたり安全面で不安が考えられるからというところも多いです。
安全ピン以外で保育士の名札を装着するなら、安全面はクリアできるのではと考える人もいるでしょう。
保育士に名札を付けなくても日常業務に支障をきたさないので、名札そのものを付ける必要は無いと考える職場もあります。
今回は、保育士が名札を付ける前提でお伝えしていくことになりますが、安全ピンありですと必ずしも危険だとは言い切れません。
保育園や保育施設に通う子ども達は、乳幼児から未就学児など年齢に幅があります。
例えば、3歳以上児クラスなら安全ピンの取り扱い方や危険性を教えたりすることで、子ども達がケガをするリスクの軽減に努めるなど、安全面に配慮している職場もあるのです。
保育士の名札は安全ピンなしでも良い?
安全ピンありの名札は、簡単に取り外しができて便利ですが、子どもがケガをする危険性が全く無いわけではありません。
保育園や保育施設によっては、安全ピンなしの名札を保育士に付けるようにしているところもあります。
ボタンタイプ
安全ピンを使った名札よりも安全に、衣類に装着できるものとして「ボタンタイプ」があります。
ボタンタイプですと、針など鋭利なものが無いので園児がケガをするリスクを軽減できます。
ボタンのカラーも色々あるので、保育士や子どもが好きなボタンの色にすることも可能です。
マジックテープタイプ
ボタンと同じように装着や、取り外しが容易なものが「マジックテープタイプ」の名札です。
マジックテープは、名札の裏側とエプロンなど洋服に縫い付けて使用します。
ただし、マジックテープタイプの名札ですと、使い続けているうちに粘着力が弱くなったり、子どもが強く握ったり引っ張ったりしているうちに、剥がれてしまう恐れもあります。
縫い付けるタイプ
手間はかかりますが、最も安全で耐久性が高い名札の付け方が「縫い付けるタイプ」です。
保育士が最初に、名札を衣類に縫い付ける時は針やミシンなどを使用するので、ケガをする恐れがありますが、子どもがケガをするリスクを軽減できます。
名札を縫い付けていることで、子どもを抱っこしたりおんぶしたりした際にも邪魔になりません。
リボンタイプ
可愛いらしい名札を付けたい保育士は「リボンタイプ」がおすすめです。
名札にリボンを縫い付けて、エプロンなど衣類の肩紐にリボンを結ぶ使い方をしますが、外れやすいため、強めに結ぶことが大切です。
保育士の名札は絶対に付けないといけない?
職場によって、保育士に名札を付ける付けないは分かれますので、絶対に付けないといけないわけではありません。
保育現場での業務や、子ども達にとって名札の有無は重要では無いと考える職場もあるからです。
入園して間もない頃は、子ども達は保育士の顔と名前を覚えるのは時間がかかるかもしれません。
毎日のように一緒に過ごしているので、時間が経過したら子ども達は先生の名前と顔を覚えてくれるから、困らないといった保育園や保育施設も多いです。
また、新しいエプロンなど衣類を購入する度に、名札を付けるのは面倒だと考える職場もあります。
保育士が名札を付ける必要性
今は名札を保育士に付ける必要が無いと判断している、保育園や保育施設でも保護者から要望があったり、職場で話し合ったりして考え方を変えるところもあるでしょう。
保育園ではクラス担任が保育士に割り当てられていますが、担任以外の先生とも子ども達はかかわる機会があります。
名札が保育士に付いていた方が、担任以外の先生の顔と名前を覚えやすくなるのは間違いないでしょう。
子ども達の興味関心をひく名札を作ることで、さらに園児達と仲良くなれるきっかけを掴めることにも繋がります。
保育士の名札の付け方を解説
保育士の名札の付け方を解説していきます。
名札の仕様は職場に合わせる
保育園や保育施設によって、名札の仕様は異なります。
保育士の名前を、カタカナで書くのかや漢字で書くのか、フルネームにするのかなど職場によって違いがあるので確認しましょう。
名札を付ける位置
保育園や保育施設で働く保育士は、他の職員と協力し合いながらチームワークで作業しています。
名札を付ける位置が、他の職員とバラバラになっていたら、子どもが違和感をもったり抱っこやおんぶをしたりした時に邪魔になる可能性があります。
名札を付ける位置を他の職員と合わせるようにして、業務に支障をきたさないような付け方をしましょう。
名札のサイズ
なるだけ、子ども達が遠目から名札を確認しても、はっきり見えるようなサイズにします。
目安としては、大人のこぶし1つ分位のサイズ感が良いでしょう。
名前の文字数が多くなりそうであれば、事前に文字数を考慮してからサイズを決めるようにしましょう。
保育士の名札のコスパ良い購入方法を解説
保育士のなかには、名札を手作りしたいと考える人もいるのではないでしょうか。
必要な材料を揃えるなら安く抑えたいものですよね。
もしかしたら、職場の経費ではなく実費で名札に必要な材料を、購入しないといけない保育士もいるかもしれません。
今は、手作りで名札を作る場合、ほとんどの物は100円ショップで購入できます。
100円ショップで名札作りに必要な材料が揃うなら、コスパが良いので金銭的な負担があまりかかりません。
例えば、他の職員と一緒に名札を作るようにして、必要な材料を自分が全部購入するのではなく、分けたり支払う金額を割り勘にしたりするのもおすすめです。
そうすることで、1人で名札作りに必要な材料を全部揃えるよりもコストを抑えられるはずです。
名札は使い続けているうちに、劣化したり壊れたりする消耗品ですから最初から、あまりお金を使わずにコスパが良い買い方をすることが大切です。
まとめ
保育士の名札は、保育園や保育施設によって付ける付けないが分かれています。
名札を付ける場合、安全ピンありでしたら子ども達がケガをする危険性があるため、ちゅうちょする保育士もいるでしょう。
名札の付け方は安全ピンなしの方法も色々あります。
職場や他の保育士と話し合いながら、全員でお揃いのデザインやカラーの名札を付けるようにしても良いでしょう。
子どもに対する安全性を考えたうえで、職場と保護者が納得できる名札を身につけられることがベストです。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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