社会人が何を働くモチベーションにしているのかは、個々で違いがあるものです。
お金を重視している人もいれば、仕事そのものに魅力ややりがいを感じている人もいるでしょう。
保育士の職業に注目してみると、お金以外で色々なやりがいや魅力があるから、仕事を一生懸命に頑張れるという人が多いです。
実際に保育士として働きながら、新たな気付きを得る人もいるでしょう。
複数人の子どもとかかわりながら命を預かり、安全を守っていくことが求められるので、責任重大で大変な職業ですが、それを上回るほどの働きがいもたくさんあります。
今回は、保育士のやりがいを感じる時はいつなのかや、働く魅力と大変さなどについて解説していきます。
Contents
保育士のやりがいを感じるときは?
保育士のやりがいを感じるときを紹介していきます。
子どもの笑顔が見られる
保育士は子どもに信頼されなければ、心を開いて貰えませんから、あまり懐くことはないでしょう。
表面上では先生と呼ばれて、愛想を振りまいたりするかもしれませんが、子どもの笑顔を上手く引き出せない可能性があります。
子どもが好きな気持ちを持っている保育士は多いですので、どんな時でも味方になって寄り添ってあげたいと思うはずです。
子どもにとって、家族の次に安心できる存在が保育士ですから、信頼されるような言動や行動をしていくことが大切です。
保育業務を行っている時に、愛らしい笑顔を見るのは保育士としてのやりがいを感じる瞬間でもあるでしょう。
子どもの成長を感じられる
感受性豊かな子どもは、色々なことに興味関心を示します。
子ども達と保育士は、保育園や保育施設で日中の大半を一緒に過ごしますから、身近で子どもの成長を感じることができます。
例えば、いつも昼食時間に嫌いな食べ物が出たら、一口も食べない子どもがいたけれど、ある日突然、苦手意識を克服して食べれるようになったりするなどの瞬間を見ると、成長を頼もしく思えたなどです。
子どもの身体的、精神的な成長スピードは早いので、保育士のなかにはいつの間にこんなに立派になったのだろうと驚く人もいるかもしれません。
子どもが卒園した
子ども達と長い時間を保育園や、保育施設で過ごしていてもやがて、卒園というお別れが来るのが保育士です。
入園した頃は、とても小さかったり弱く見えたりしていたのに、立派に成長した姿を卒園式で見ると、思わず感動する保育士も多いのではないでしょうか。
お別れは寂しいですが、色々な思い出があり改めて保育士になって良かったとか、やりがいがある仕事だなと感じる人もいます。
ずっと同じ勤め先で働いていると、やがて卒園した子どもが遊びにやって来ることもあるでしょう。
職員に頼られる
保育園や保育施設で働く保育士は、単独行動では保育現場は回りません。
他の職員達と協力しながら、チームワークで業務を行う必要があります。
仕事内容は多岐に渡りマルチタスクで、動く時もあるため場合によっては、職員のカバーやお手伝いをすることもあります。
同僚や先輩保育士から頼られると、自分の存在価値が見いだせたり、仕事ができると認められているんだなと感じたりしてやりがいに繋がる人も多いです。
保護者に頼られる
子どもを預けているママやパパにとって、保育士は代わりに育児を行ってくれるため頼りになる存在です。
保護者と信頼関係を構築できていないと、子どもは保育園や保育施設に、適応できるまで時間がかかる場合があります。
保育士は子どもだけではなく、ママやパパの両方から信頼されることが大切です。
時には、自分の子どもの過ごし方や周りの保護者とのかかわり方などを、相談されるかもしれません。
保護者から頼られるというのは、保育士として信頼されている証でもあるのでやりがいに繋がる人もいます。
子どもと保護者の両方とコミュニケーションを図りながら、無事に卒園するまで寄り添ってあげましょう。
目標を達成した
保育士の仕事は、営業職みたいにノルマがあるわけではないですが、何か目標を持って取り組んでいる人もいます。
例えば、子どもとの接し方は適切なのだろうかとか、ママやパパと良好な人間関係を構築できているのだろうかとかを、考えながらどうすればもっと信頼される保育士になれるのか模索するなどです。
自分の成長のためだったり、同僚や先輩保育士と一緒に取り組むことへの目標を決めたりして、成長意欲をかきたてている人もいます。
目標を達成すれば、大きなやりがいを感じると同時に、自分自身の成長に繋がるはずです。
昇給・昇格した
同じ職場で長く勤めていると、保育士によっては昇給・昇格のチャンスが巡ってくることもあります。
一般企業のビジネスパーソンのような、役職者はいませんが保育園では、主任保育士や園長職にキャリアアップを目指せるので、向上心がある人は昇給・昇格に大きなやりがいを感じる人は多いでしょう。
役職者になれば、今までの仕事内容とまた違った業務を行い責任も重くなりますが、給料がアップするのでやりがいに繋がります。
職場で働く職員のサポートや、運営に携わることで働き方にやりがいも感じるかもしれません。
保育士で大変なことは?
保育士で大変なことは、個々によって感じ方は違うものですが例えば下記のようなケースがあります。
責任がある
何にでも好奇心旺盛な子どもは、ちょっと保育士が目を離した隙や不注意で、命を脅かす出来事が起きてしまう恐れがあります。
保育士が子どもに目を行き届かせていても、転倒したり物にぶつかったりなどの不可抗力で、怪我を防げない場合もあるでしょう。
ママやパパから、子ども達の命を預かり安全を守っていくことが保育士の使命になるので、責任の重い職業であるのは実感しなければいけません。
肉体的にも精神的にも大変な仕事ですが、その分、やりがいも大きいので一生懸命に取り組んでいる保育士はたくさんいます。
保護者とのやりとりが大変
日中に用事や仕事などで、子どもとかかわることができないママやパパは、保育士が親代わりになって貰えることにとても感謝しているはずです。
感謝の気持もありますが、同時に子どもはお利口さんにできているのだろうか、保育士はプロ意識を持って生活サポートや教育をしてくれているのだろうか、など不安を抱えている保護者もいるでしょう。
保護者のなかには、子どもが心配になって色々な要望をしたり、保育士や保育園や保育施設側の対応に不満を持ったりして、クレームに発展する場合もあります。
保育士はたくさんの子ども達の保護者と、かかわっていかなければいけないため、臨機応変さが求められやり取りが大変に感じる人もいます。
体力が必要
子どもの遊び相手になって、一緒に走り回ったり、時には抱っこやおんぶをしたりを保育士はするので、体力勝負の仕事であることを痛感する人は多いです。
自分に体力があると思っていても、保育業務に取り組んでみると改めて、健康と丈夫な身体でいることが大切だと気づく人もいます。
毎日のように、子どもとかかわっていると体力的に辛いと思い、挫けそうになるかもしれません。
若い頃は体力に自信があっても、年齢を重ねたら誰でも体力は衰えていくものですから、年配の保育士ほど体力が必要な保育業務に大変さを感じやすいです。
まとめ
保育士は子どもと深くかかわり、保護者から預かった大切な命を様々な危険性から守っていく必要があるため、責任重大で大変な職業です。
仕事ととして保育業務に取り組んでいるので、もちろん給料が発生します。
お金では手に入れることができない、やりがいがたくさんあるのが保育士の魅力の1つですから、子ども好きであれば挫けそうになったり大変さがあったりしても、乗り越えられる人はたくさんいるでしょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)