社会人になってから1ヶ月間、頑張って働くことで初めて貰えるのが初任給です。
新人保育士の初任給は、いくら位貰えるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
初めての給料は自分にとって、とても貴重な経験だったり感動を覚えたりする人もいるはずです。
自分へのご褒美に美味しいご飯を食べるのも良いですし、両親へ日頃の感謝の気持を込めて親孝行するのもおすすめです。
働き続けているうちに、保育士をしている人のなかには、自分が思っていた給料と実際に受け取った金額がかけ離れていて、ギャップを感じてしまう人も少なくありません。
初任給を気にすることも重要ですが、勤め先で長く働いた場合の待遇面まで考えたうえで就職や転職すると後悔しにくいです。
今回は、保育士の初任給の平均はいくら位なのかや私立保育園・公立保育園との差と、初任給を少しでも高くしたいときにやるべきことなどについて解説していきます。
Contents
保育士の初任給は平均いくら?
初任給は新人保育士が最初の職場で貰う給料です。
まだ職場の即戦力としての扱いではなく、研修や実務を教えてもらっている段階なので、雇用する側にとっては早く実力をつけて役立つ人材になって欲しい思いもあるでしょう。
職場によって初任給の金額は異なりますが、だいたいの目安として平均が19万円前後となっていて最終学歴によっても差があります。
学校を卒業して初めて保育士になる人は、もしかしたら最初の職場が一番待遇面が良い可能性があるので、社会人経験が無い学生の特権だとも言えます。
ただし、まだまともに働いた経験が無いので自己分析や職場選びのリサーチ、情報収集が上手くできなくてどの保育園や保育施設に応募するべきなのか目星が付かない恐れもあるでしょう。
一般企業では、学校を卒業した者は一番好条件・好待遇の職場に採用されやすい傾向があり、新卒カードや新卒切符などと呼ばれています。
保育士養成校を卒業した新卒者も同じ様な感じなので、初めての就職先は慎重に決めることが大切です。
保育士の初任給は私立と公立で違うの?
保育士の初任給は、私立保育園や公立保育園で違うのか解説します。
私立保育園
私立保育園で働く保育士は、職場によって待遇に差が出るので初任給の金額も変動します。
もしかしたら、初任給の平均金額よりも少ない職場もあるかもしれません。
自分が勤める保育園や保育施設の初任給が少ないからといって、早々と待遇があまり良くないなと決めつけない方が良いでしょう。
なぜなら、初任給が低くても勤続年数が長くなるにつれて給料アップが見込めたり、福利厚生が充実している可能性があるからです。
保育士を続けるなら、生活面も考えてお金は切り離せない問題になってくるので、給料面も待遇が良いところで働けた方が良いはずです。
後でギャップを感じたり後悔したりしないためには、希望する職場の求人票を見たり面接で待遇面の情報収集やリサーチをしっかり行う必要があります。
私立保育園で働く保育士は、公立保育園よりも転職がしやすい環境だと言えます。
最初の職場で初任給や待遇面にガッカリしても、キャリアアップや年収アップを目指して転職をすることで、たくさんの金額を稼げる可能性もあるでしょう。
公立保育園
私立保育園の保育士よりも公立保育園に勤める場合は、初任給の平均金額が少なくなってしまうケースがあります。
なぜなら、公立保育園の保育士は公務員職になり給料表に基づいて給料が決められるからです。
私立保育園は民間企業などが運営していますが、公立保育園は自治体や都道府県が関与しているので、待遇面は年功序列形式により勤続年数が長くなるにつれて徐々に賃金がアップしていく仕組みです。
保育士の賃金を公立保育園の場合は、職場で変動させたりできないので初任給の金額を勝手に設定することは不可能になります。
例えば、私立保育園のなかにはサービス残業があったり、なかなか有給休暇を取得し辛かったりするところもあるでしょう。
一方、公立保育園の場合は定時で業務が終わりやすい、有給休暇をしっかり取得できるなどワークライフバランスが保ちやすい環境になっています。
上記のように、私立保育園と公立保育園の保育士は、初任給を貰う段階ではあまり賃金に大きな差はありません。
将来的なことを考えたら働きやすさや待遇面に違いが出るので、中長期的な視点で職場選びをした方が良いでしょう。
保育士の初任給は学歴で変わるの?
一般企業と同様に保育士も初任給の金額は最終学歴で変わってきます。
高校を卒業して保育士になった人と、大卒者では初任給は大卒者の方が高いです。
保育に関する知識や実習を大学を卒業した人の方が、高卒者よりも時間をかけて長く学んでいますから初任給が異なるのは当然です。
また、その後のキャリアにも影響を及ぼす可能性があります。
職場で長く勤めている保育士に、同期の高卒者と大卒者がいてどちらかを昇進させたいと考えるケースがあるとします。
大卒者の方がより深く学校で保育に関する勉強を学んでいるので、優先にしようなどの心理が査定をする人によっては働くかもしれません。
あくまで想定ですので、職場によって考え方は違いますが何かを比較検討する時に、保育士の学歴が重要になる場合もあるでしょう。
早く社会に出て保育士として働きたい人は高校を卒業して目指したり、初任給が高いほうが良い人は大学を卒業したりなどケースバイケースで取り組むことが大切です。
保育士の初任給を少しでも高くしたいときにやるべきこと
保育士の初任給を少しでも高くしたい人は、大学を卒業して就職する方法があることをお伝えしましたが、その他にもあります。
例えば、資格手当が手厚い職場を目指したり、最初から初任給が高めに設定されている保育園や保育施設に的を絞ったりすることで、初任給や給料をアップできる可能性があるでしょう。
初任給が高いからと喜んでいても、もしかしたら勤続年数が長くなっても段階的に、給与が増えていかない職場で働いている可能性もあるので注意が必要です。
お伝えしたように、待遇面を気にするなら初任給だけ見るのではなく、将来的に自分が納得できる月収や年収を貰えそうなのか、働き始める前にしっかりと情報収集やリサーチを行うことが大切です。
自力で就職活動や転職活動を行うのは、人によっては難しく感じる場合もあるでしょう。
就職や転職は自分の人生に大きな影響を与えます。
人生の多くの時間を仕事に費やすので、職場選びは慎重に決めないと将来、失敗したとか後悔に繋がる恐れがあります。
保育士の初任給や将来的な年収を少しでも高くしたい時は、転職サイトに登録したり転職エージェントに相談しながらアドバイスを貰ったりするのがおすすめです。
特に、転職エージェントを活用すると客観的な意見を貰えるので、自分では気付かなかった職場選びの方法や、見極め方を知れる可能性があります。
まとめ
保育士の初任給は公立保育園と私立保育園ではあまり金額の差は無いですが、将来的なことを考えると労働環境や待遇面に違いが出てきます。
学校を卒業後に保育士を目指す人は、最初から初任給が高く設定されているのが大卒者ですので、大学を卒業して就職をするのがベストです。
基本的に面接では、待遇面に関しての質問攻めをすると面接官に面接者は目標やビジョン、熱意などが感じられないと思われてネガティブな印象をもたれてしまう恐れがあるため注意しましょう。
初めての就職活動や転職活動は、右も左もわからない状態ですので失敗や後悔をしにくくするためには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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