世の中で男女の未婚率が高くなっている傾向があり少子化が進んでいます。
少子化が進んでいますが、将来の日本を背負う子ども達の生活サポートや教育を行うために、幼稚園教諭は欠かせない存在です。
幼稚園教諭は3歳から小学校未就学児の子どもを対象としていて、昔から子ども好きな人が仕事に就いているケースが多いです。
社会人になってやりがいを持って働こうと思っても、生活していかなければいけないのでお金を稼ぐことも重要でしょう。
幼稚園の先生の職業は、どの位の月収や年収を貰えるのかや保育士と差はあるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、幼稚園教諭の平均月収・年収はいくら位なのかと、幼稚園によっては保育士と年収は異なるのかや、保育士資格も取得すればこども園で就職・転職が可能なのかなどについてを解説していきます。
Contents
気になる幼稚園教諭の平均年収は?
幼稚園教諭は子ども達の成長や健康、生活力を促進させる役割があり、社会貢献度が高くて尊い職業です。
やりがいが大きいのは間違いありませんが、業務では臨機応変な対応や子どもの命と安全の確保が求められる責任重大な仕事です。
仕事量や仕事の負担に見合うだけの年収を貰えないと、モチベーションが上がらないという人もいるでしょう。
保育業界は人手不足が深刻化している現状ですので、幼稚園の人材も足りないところがあります。
人手不足になるということは、働いている人に何かしらの事情や不満があるわけですが、退職理由の1つにありがちなのが待遇に魅力を感じないケースです。
幼稚園教諭の平均年収は380万円弱だとされていて、一般企業のビジネスパーソンと比べると高給取りとはならず、保育業界でも特別に高いわけではありません。
ただし、一般企業と同じ様に勤続年数が長くなるにつれて、段階的に給料は増えていく見込みです。
幼稚園教諭の平均月収は?
幼稚園に就職や転職してから賃金のギャップを感じないためにも、平均年収や平均月収の金額を把握しておくことは重要です。
どの位の金額を稼げるのか理解していれば、幼稚園教諭として働く際に人生設計や生活水準を考えるのに役立つはずです。
幼稚園教諭の初任給は、おおよそ19万円前後が平均金額とされており最終学歴で変動します。
大卒者であれば20万円弱、短大や専門学校卒者の場合は18万円前後が一般的です。
幼稚園教諭の平均月収は23万円位とされていて、この他に資格手当などの福利厚生やボーナスが加算されて上記でお伝えした平均年収になるという感じです。
正社員の幼稚園教諭の平均年収や平均月収のモデルケースで、個々で勤める職場によって金額の上限、下限は変わってくるのであくまでも目安にしてください。
幼稚園によって年収は異なる?
公立幼稚園、私立保育園など幼稚園の種類によって年収は異なるのか解説していきます。
公立幼稚園
自治体や都道府県で運営されているのが公立幼稚園になります。
公立幼稚園で働く幼稚園教諭は公務員職になるので、幼稚園教諭免許状の取得だけではなく公務員試験を受験して合格する必要があります。
採用されるまでのハードルは高いですが、待遇面の安定性が良くて福利厚生が充実しているのが魅力です。
初任給は私立幼稚園の職員とあまり差はありませんが、長く働くことで段階的な給料アップが図れるので、将来的に月収や年収が大きく上がっていく可能性があります。
私立幼稚園に勤務するよりも、ワークライフバランスが保ちやすいのも公立幼稚園の特徴です。
女性が多く活躍する幼稚園教諭は、例えば結婚したり子どもの妊娠・出産をしたりなどで職場を円満退職せざるを得ない人もいますから、男性と比べて長期的に働くのは難しいかもしれません。
せっかく待遇や雇用が安定している公立幼稚園で働けても一度辞めてしまうと、給料や退職金、有給休暇などがリセットされます。
そのようなことを考えると、私立幼稚園よりも難易度が高い公立幼稚園で働く場合は、職場を辞めることになったら後悔の度合いが大きくなってしまう人もいるでしょう。
私立幼稚園
私立幼稚園は職場ごとに、賃金の差があるので求職者は求人情報や面接の段階で、実際に幼稚園教諭として働きだしたらどの位、給料や年収が見込めるのか把握しておくことが大切です。
賃金が高い傾向にある私立幼稚園は、規模が大きかったり入園者の数が多かったりするため、待遇面を重視したい人は希望する職場のリサーチと情報収集を入念にして応募した方が良いでしょう。
学歴によっても賃金の差があるので、自分の最終学歴と求人情報の労働条件の項目をしっかり確認してください。
もしかしたら、求人情報で月収20万円と記載されていても、横に小さい文字で大卒の学歴が必要であることが書かれているかもしれません。
その場合、自分が高卒の学歴だったら該当しないので、月収20万円は貰えない可能性が高くなります。
上記のように、公立幼稚園と私立幼稚園では初任給こそ、あまり差はありませんが長く勤めることで公立幼稚園の方が昇給、各種手当、ボーナスなどを考えると年収が段階的に上がりやすくなります。
保育士と幼稚園教諭との年収の違いは?
幼稚園教諭を目指している人やあるいは、すでに仕事に取り組んでいる人のなかには保育士の年収が気になる方もいるのではないでしょうか。
身の回りのお世話をする子どもの対象年齢や仕事内容に違いはありますが、保育に関する仕事を行うのは同じです。
保育士と幼稚園教諭は、給料は約23万円位が平均的な金額だとされています。
そのため、平均年収にあまり差は無いと言われていますが、職場によって金額は変動するため世の中の保育士と幼稚園教諭の全員が同じ待遇というわけではありません。
幼稚園の先生をめざしている人は、職場選びを適当にすると採用されて働きだして給料を貰った時に、自分が想像するより金額が低かったと後悔するかもしれません。
賃金にギャップを感じたまま仕事に取り組んでいても、モヤモヤした気持ちをずっと引きずることになり、最悪の場合はモチベーションが極端に低下して退職する恐れがあります。
就職や転職する前にある程度、希望する職場の待遇を把握しているとギャップを感じにくくなります。
保育士も取得すればこども園で就職・転職が可能
職場によっては、保育士資格と幼稚園教諭免状の両方を取得すると年収アップが見込めるところもあります。
待遇面がさらに良くなる可能性がある他に、保育士資格と幼稚園教諭免状の両方の資格を保有していると、こども園で就職・転職が可能になるので職場選びの選択肢が広がります。
幼稚園教諭が保育士資格を取得するためには、保育士試験に合格する必要がありますが3年以上で4320時間以上の勤務実績があれば試験科目の一部免除されるので、実務経験を積むのも良いでしょう。
全ての科目を受験する人と比べて、勉強時間の負担が減るので受かりやすくなるかもしれません。
待遇面を気にすることも重要ですが、自分が保育士と幼稚園教諭のどちらに向いているのか自己分析をして、働きやすさも考えなければ、腰を据えて長く勤めるのが難しくなってくるため注意が必要です。
まとめ
幼稚園教諭の平均月収や平均年収は、あまり保育士と差がないとされています。
職場によって金額は変動するので、就職先や転職先を失敗してしまうと賃金が低くて不満が残る恐れがあるでしょう。
就職や転職に失敗しないためには、適当に職場を決めるのではなく入念な情報収集やリサーチをすることが大切です。
保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を取得すると、年収アップの可能性や職場選びの選択肢が広がるので、どちらの資格も保有していると就職や転職に有利になるはずです。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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