保育士の資格が取得できなくても、保育の現場で活躍できる子育て支援員は非正規雇用で採用するところが多いので、採用の間口が広く求職者は採用が決まりやすい傾向があります。
柔軟な働き方ができるので、ライフスタイルに合わせて働けることも魅力的です。
子育て支援員はまだあまり認知されていないので、仕事は大変なのか気になる人もいるのではないでしょうか。
業務が大変すぎると肉体的にも精神的にも辛くなって、長く勤めることが難しくなるので、向き不向きを考えることも大切です。
今回は、子育て支援員は大変さもあるがやりがいも大きいことや、辞める人が多いのかと向いている人いない人の特徴などについて解説していきます。
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子育て支援員は大変さもあるがやりがいも大きい
2015年から始まった「子ども・子育て支援新制度」が設けられて、子育て支援員が保育現場で活躍できるようになりました。
子どもと触れ合うことは、保育士と同じですが子育て支援員の仕事はあくまで、補助的な業務を行います。
保育現場で働いている人は、根っからの子ども好きな方が多いので、子ども好きであれば子育て支援員として働く大変さがあっても、やりがいは大きいでしょう。
保育業界自体が人材不足が深刻化している現状ですから、保育士のサポートをする子育て支援員は頼りになる存在です。
正社員の雇用が少ない子育て支援員の職業ですから、非正規雇用の働き方になると賃金は、正社員よりも低くなってしまうのは仕方がないことです。
給料よりも、やりがいを重視している人におすすめの職業だと言えます。
子育て支援員は大変で辞める人が多い?
子育て支援員の仕事は、子どものオムツ替えやトイレのサポート、清掃などが基本になるので体力を使います。
保育士と同じように、子どもと触れ合う時間が長いというわけではなく、裏方的な仕事をするので、子育て支援員になって働いたけれど、イメージと違ったという人もいるでしょう。
保育現場での子育て支援員の需要は、高まってきているので大変さがあるけれど、その分やりがいも大きいので、辞める人は少なからずいるでしょうが離職者が多すぎるというわけではありません。
子育て支援員から保育士を目指す道もあります。
保育士と同じように、保育園や様々な保育施設で働くことができますし、向上心がある人は保育士のサポート業務に取り組みながら実務経験を積み、保育士資格の取得を目指して頑張る人もたくさんいます。
将来的にキャリアアップが可能な職業なので、子育て支援員の仕事が合わなかったとしても、保育士の仕事をしてみたら自分に合う可能性もあるでしょう。
子育て支援員に向いている人の特徴について
子育て支援員に、向いている人の特徴について解説していきます。
保育士資格を取得する意欲がある人
最初から保育士を目指すのは不安だったり、ハードルが高いと思ったりする人は子育て支援員になって、将来的に保育士を目指す働き方もおすすめです。
保育士になるためには、保育士試験に合格して保育士資格という、国家資格の取得が必要になります。
子育て支援員になって働くと、保育の現場を実際に経験できるので、保育士資格を取得する意欲がある人は身につけた知識やスキルを筆記試験や実技試験に役立てられます。
保育士資格を目指す余裕がない人
資格職ではない子育て支援員ですが、研修を受講しているため全くの無資格者を保育園や保育施設で雇うよりも、保護者からしても安心感があるでしょう。
保育士資格を目指す余裕がない人は、研修で子育て支援員に必要な基礎基本を学ぶことができるので、それだけでも十分な価値があります。
とりあえず、子育て支援員になって活躍しながら、また余裕ができてから保育士資格の取得に向けて勉強に励んでも良いでしょう。
子ども好きな人
子どもが好きな人は、保育現場で子どもとのかかわりを楽しみながら、子育て支援員の仕事に取り組みやすくなります。
子育て支援員や保育士になると、毎日、子どもの生活サポートや健康促進などを行っていく必要があるため、子ども好きな性格なのは保育業界で働くことに向いていると言えるでしょう。
向上心がある人
基本的に、保育士のサポート業務を行う子育て支援員ですが、保育現場では臨機応変な対応が求められますし、日々、学びの連続です。
保育士資格の取得を目指して、仕事を頑張っている人もいます。
子育て支援員として働きながら保育士を目指すこともできますし、向上心がある人は貪欲に学び大きく成長していける可能性があります。
子育て支援員に向いていない人の特徴について
子育て支援員に、向いていない人の特徴について解説していきます。
正社員になって安定した働き方をしたい
非正規雇用の働き方が、子育て支援員は多いためアルバイト・契約社員・パートなどでの雇用になり、時給計算で仕事をすうケースがほとんどです。
正社員になり安定した働き方をしたいと思っても、なかなか難しいかもしれません。
正社員雇用は、国家資格が必要な保育士の方が多い状況です。
子どものサポートではなく主体的に仕事をしたい
保育士と比較して、子どもとかかわる時間が少ないので、サポート業務ではなくもっと主体的に仕事をしたい人は、子育て支援員に向いていないと言えます。
子どもとたくさん接していきたい人は、不満を感じてしまう可能性があるでしょう。
勤め先によって、どの程度、子どもと触れ合うことができるのかは違いがあるので、子育て支援員になりたい人は、就職や転職活動時に希望する職場に聞いてから判断するといいかもしれません。
マルチタスクでの作業が苦手
子育て支援員の仕事は、保育士の補助的なサポートが主になるのでマルチタスク能力が求められます。
例えば、食事の準備や後片付けをしながら同時に複数人の子どもにも目を配り、体調不良や転倒したり怪我をしていないか確認したりする必要があります。
保育現場では、他の職員や保育士達と協力し合いながらチームワークで、業務に取り組まなければいけないので、マルチタスクでの作業が苦手な人は子育て支援員には向かないでしょう。
職場でクラスの担任になりたい
子育て支援員は、保育士と同じように子どもとかかわる仕事ですが、あくまでサポート役です。
子どもと触れ合う時間は、保育士よりも少なくなりますし、ピアノ演奏したり本の読み聞かせをしたりが、日常業務でできるわけではありません。
保育士のように職場でクラスの担任になりたいと思っても、仕事内容が違うので子育て支援員は担任が持てないので、もっと保育現場で主体的に働きたいと思っている人は、保育士を目指した方が良いでしょう。
まとめ
子育て支援員は、保育士のように国家資格を取得する必要はなく、研修を受講すればなることが可能です。
まだ、世間的にあまり認知されていない職業なので、子育て支援員の大変さや魅力がわかりづらい現状があります。
実際に、子育て支援員になったけれど、保育士のサポートがメインの業務なのでギャップを感じてしまう人もいるでしょう。
大変さはありますが、その分、やりがいもたくさん感じことができる職業です。
子育て支援員を目指す人は、自己分析をしたり向き不向きを考えたりして、後から後悔しないようにすることが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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