保育士の職業に限らず、世の中では賃金水準が昔から低いと言われている職業はたくさんあります。
増税の影響などで、物価も上昇し生活費だけでも給料の大半が、飛んでいく人も多いのではないでしょうか。
保育士の職業に焦点を合わせると、満足できるような給料は貰っていないと言う人のほうが多いですが、世の中には年収500万円を目指して保育業務に携わっている人もいます。
実際に、保育士の仕事をして年収500万円を超えられる可能性はあるのか、気になる人もいるはずです。
年収が500万円は低所得者とは言えず中流階級になるので、堅実な生活をしていれば貧困状態に陥りにくくなるでしょう。
今回は、保育士で年収500万は超えられるのかや、年収をアップするための3つの方法などについて解説していきます。
Contents
保育士は年収500万円を超えられる?
基本的には、保育士の職業は高給取りなイメージを持っている人は少ないのではないでしょうか。
国による働き方改革や処遇改善の措置などで、だいぶ保育士の労働環境や待遇面の改善が進められてはいるものの、まだまだ低賃金だと思う人は多いです。
そのため、保育士で年収500万円を超えるのは、簡単ではなくむしろ難しいと言えますが不可能かと問われるとそうとも言えません。
実際に、少数ですが保育士で年収500万円を達成している人がいるからです。
保育士で年収500万円を超えられる人は、ボーナスをたくさん受け取っている人が多いので、ボーナスの有無が大きく影響を及ぼすでしょう。
ボーナス以外にも、保育士で年収500万円に到達するために欠かせないこととして、キャリアアップがあります。
適当に保育士の職場を決めて働いたり、向上心がないまま働いたりしていると大幅な年収UPは見込めませんから、入念にリサーチや自己分析を重ねて職場を選び、採用されたらモチベーションを高く持ちながら保育業務に取り組むことが大切です。
保育士の年収はどれくらいが多いの?
保育士の年収500万円を達成している人は少数派ですので、簡単に到達できるとは思わないほうが良いでしょう。
どれくらい年収500万円を保育士で稼ぐのが、凄いのかを実感するためには年代別の平均年収を把握するとわかりやすいです。
年代別の保育士の平均年収
・20代の保育士=約275万円弱
・30代の保育士=約280万円弱
・40代の保育士=約330万円強
上記のように、保育士の年代別の平均年収を見てみると、40代以上の年収が若い頃と比べて大幅UPしているように思えますが、ボーナスがアップしたり役職者に昇格したりなどキャリアアップで年収が増える人が多いからです。
保育士の平均年収は、500万円以上となるケースは上記を見るとかなりハードルが高いことがわかりますよね。
年収500万円を超えるのは、大変さが伝わったと思いますが世の中には年収500万円を達成している人も少なからずいます。
達成するまでの労力やプロセスは、人それぞれ違いがありますからトントン拍子で順調に行った人もいれば、とても苦労してようやく手に入った人もいるでしょう。
保育士という職業に拘りがない人は、稼ぎやすい職種を目指して年収500万円を目指しても良いのではないでしょうか。
保育士の仕事が自分に向いている、適性があると感じている人で向上心を持って保育業務に取り組める人は、年収500万円を目指して頑張り続けるのもありですが、長い時間を要するので途中で挫折しないように注意が必要です。
保育士が年収500万円以上になるためには?
ここまでで、保育士が年収500万円以上になるためには、ハードルが高いと感じる人はたくさんいるのではないでしょうか。
保育士の平均年収を知ると、簡単には到達できないことが把握できたかと思いますが、同時に不可能ではないというのも納得できるはずです。
保育士が年収500万円を達成するためには、計画的に行動しなければいけません。
よっぽど運が良い人は、幸運が重なって到達できるかもしれませんが現実的ではないので、年収500万円を達成した人は、どのような手段で成功しているのか知っていると視野が広がるはずです。
保育士が年収500万円以上になるためには、下記のような方法があります。
地方公務員を選ぶ
保育士として保育園に勤務する場合、私立保育園・公立保育園があります。
年収500万円を超えるために、確実性を重視するなら公立保育園で働く保育士になった方が良いでしょう。
なぜなら、公立保育園で働く保育士は地方公務員扱いになり、勤続年数が長くなればなるほど、徐々にではありますが右肩上がりに年収は上昇していくからです。
給料は勤務する地域によって、差がありますから公立保育園の保育士になれば確実に年収500万円貰えるとは限らないので注意しましょう。
若いうちは無理ですが、例えば順調に主任保育士などへキャリアアップしていき、ボーナスがたくさん貰えるところですと、年収500万円に到達できる可能性はあるという感じです。
園長になる
保育士が年収500万円を超えるための方法として、保育園の園長先生という役職者を目指すケースがあります。
私立保育園の園長先生でも、年収500万円を目指せる可能性はありますが、公立保育園の園長先生を目指したほうが確実性を考慮したら到達しやすいと言えます。
園長先生になると、ボーナスだけではなく基本給もグッと高くなりますからキャリアアップを重ねて目指したり、求人募集で園長先生のなり手を探しているところに面接に行き採用を目指したりなどです。
ただし、保育士の仕事と園長先生の仕事では違いがあるので注意が必要です。
園長先生を目指すのならば、リーダシップ能力やマネジメント能力、周囲からの信頼なども関係してくるため向いていない人もいるので、保育士として優れているからと言って園長先生の仕事も合っているとは限りません。
基本的に、園長先生になるには保育士の仕事で長年、キャリアを積んで就任する人が多いはずです。
長く働きながら、自分に園長先生になる能力が備わっているのかや、周囲からの人望は厚いのかなどを見極めて目指すと良いでしょう。
転職する
公立保育園で働く保育士は、地方公務員なので勤め先の運営状況による給料の影響はあまりないと言われていますが、私立保育園の保育士の場合はその限りではありません。
私立保育園の運営状況により、賃金に幅があるため基本給やボーナスが低く設定されているところで働いていると、年収500万円の到達は難しくなります。
働いている保育園や、保育施設の労働条件や待遇面を確認したり、求人募集の条件でボーナスが月収の何ヶ月分貰えそうなのかをチェックしたりして、より高い基本給やボーナス、各種手当てが付いているところに転職して年収500万円を目指す方法もあります。
人によっては、自力で転職先を探すのは時間がなかったり、見極め方がわからなかったりする人もいるでしょう。
転職を効率良く進めるのであれば、転職エージェントを活用するのもおすすめです。
転職に関して、プロの人からアドバイスや進め方を指導してもらえるので、自分に合った職場に転職しやすくなります。
まとめ
保育士が年収500万円を超えるためには、転職・キャリアアップで園長先生を目指す・公立保育園の保育士を目指すなどの方法があります。
簡単に到達できるほど甘くはないのですが、年収500万円以上を手にしている人は少なからずいるので不可能ではありません。
ハードルは高いと言えますが、自分に合った目指し方を考えて計画的に行動することが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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