保育士の仕事は、日中に仕事や用事、家事などで育児ができないママやパパの代わりに、子ども達を保育園や保育施設で預かりながら保護者に安心してもらえるような保育業務を行います。
とても社会貢献度が高い職業ですが、その分、保育士は休みが取りにくいイメージが強いでしょう。
勤め先によって、年間休日数にも違いがあるため、例えば、前職では仕事ばかりしてまともに休日が取れなかった人は、保育士として働くうえで、休みが多いところで働きたい人もいます。
今回は、保育士の平均年間休日は何日なのかや、夏休みや年末年始の休暇は何日取れるのかと有給休暇との併用についてや、働き方によるお休み事情の違いなどについて解説していきます。
Contents
保育士の平均年間休日は何日?
保育士一人ひとり、何をモチベーションにしながら仕事を頑張るのかは違いがあります。
保育園や保育施設の方針・理念に共感したり、やりがいを重視したり、年間休日数の多さが魅力に感じたりなど、個々で何が理想的な働き方なのかが変わってくるでしょう。
今回は、年間休日数に魅力を感じている人に焦点を合わせてみます。
年間休日は、保育園や保育施設が決めている1年間の休日数になり、勤務先によってそれぞれどのくらいの年間休日数を設定しているかは異なります。
保育士の平均年間休日数に関しては、108日~120日前後というデータがでていますので多くの保育園や保育施設が、この範囲内の日数を設定しているということになるはずです。
もちろん、保育園や保育施設によっては平均年間休日数以下あるいは、以上の休日数を定めているところもありますが、母数は少ないでしょう。
保育士は年間休日のうち夏休みや年末年始の休暇は何日取れる?
保育士として働くならば、年間休日のうち夏休みや年末年始の休暇は何日位取れるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
夏休みや年末年始の休暇が取得できれば、まとまった休みになるのでゆっくり休めたり、長期間の旅行に行けたりできるので、休日を重視している保育士には重要でしょう。
夏休み
小学生や中学生の子ども達は、長期間の夏休みがありますが基本的に、保育園に通う子ども達は夏休みがありません。
そのため、保育園や保育施設では夏休みを設定する必要は無いのですが、保育士はお盆期間中に休暇を設けているところがあります。
日数は3日~5日間位の夏休みを設定しているところが多いですが、保育士に夏季休暇日の希望日の提出を、求められている場合があります。
年末年始
夏休みと同様に、年末年始のお正月休みを取得して、ゆっくり休みたい保育士も多いはずです。
多くの保育園や保育施設では、12月29日~1月3日前後で休日数にすると、6日~9日間位の年末年始の休みを設けているところがあります。
全ての保育園や保育施設が、夏休みや年末年始を設定しているわけではありませんから、なかには人手が足りないからとか、逆に差別化を図るために、あえて設けていないところもあるでしょう。
夏休みや年末年始も稼働するところは、保育士が代わりばんこで休暇を取得するようにしているケースもあります。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士に夏休みはある?長期休暇の存在について解説!
保育士の年間休日を増やすには有給休暇と併用がベスト
保育士として働くなら、年間休日数の他に有給休暇に関しても気になる人は多いのではないでしょうか。
有給休暇が付与されるのは、労働者の権利ですが条件が定められています。
働き始めてから6ヶ月以上、継続して労働しその内、稼働日の8割以上の出勤が必要です。
10日間の有給休暇が付与がされますが、保育士のなかには有給休暇を取得しても使いにくい状況の人もいるのが現状です。
その理由としては、勤め先で常に人手不足になっていて有給休暇を使うと、他の職員に仕事の負担が増えてしまったり、そもそも職場で働いている他の保育士が、有給休暇を取る人が少なかったりなどで休みを取り辛い雰囲気になってしまうことがあります。
保育園や保育施設のなかには、有給休暇の使用に寛容なところもありますから、問題無いのであれば、保育士の年間休日を増やすには有給休暇との併用がベストです。
保育士の年間休日で働き方によるお休み事情の違いを解説
保育士の年間休日で、働き方によるお休み事情の違いを解説していきます。
シフト勤務
多くの保育園や保育施設で採用している働き方が「シフト制」の勤務です。
働く時間帯やシフト数は、勤め先によって違いがありますが、多くのところでは早番・中番・遅番の3パターンのシフト制で現場を回しています。
・早番=朝7時30分頃~夕方16時半分頃まで勤務
・中番=朝8時30分頃~夕方17時半分頃まで勤務
・遅番=朝9時30分頃~子ども達が全員帰宅するまで勤務
上記のようなシフトを組んでいる保育園や保育施設が多く、基本的に保育士の勤務時間は8時間労働に設定しているところがありますが、人員不足や労働環境などにより、長時間労働になってしまう場合もあります。
保育士のシフト勤務では、年間休日の内訳として1ヶ月に4週8休の休日数を設定している保育園や、保育施設が多い傾向があります。
時間外労働
保育園や保育施設によっては、早朝保育・夜間保育・延長保育などに対応しているところもあります。
そのような職場では、保育士は時間外労働をしないといけなくなる場合もありますが、保護者にとっては時間外保育を導入しているところが近くにあると、安心できるのでありがたいでしょう。
時間外労働に対応している保育園や保育施設に、勤める保育士は残業があることで肉体的にも精神的にも負担がかかり、さらに疲れてしまう恐れがあります。
年間休日数の多さを重視している人は、休日数がたくさんあっても残業ばかりの日々では、休みの日は疲れを取るだけで精一杯になってしまう可能性があるので注意が必要です。
時間外労働を採用している保育園や保育施設では、1ヶ月に4週6休の休日数を設けているケースが多いです。
固定時間勤務
保育士の働き方で、出勤と退勤の時間が固定されている固定時間勤務を採用している、保育園や保育施設があります。
例えば、朝8時~午後16時30分までの勤務時間などです。
固定時間勤務で働く保育士は、労働時間が限られているため子育てや介護をする必要がある人は、時間調整が容易になるので1日のスケジュールを計画的に行いやすくなります。
固定時間勤務は、主に一般企業で導入されている勤務形態ですが保育園や保育施設の働き方としては、まだまだ一般的だとは言えないでしょう。
年間休日の内訳として、1ヶ月間のなかで基本的に保育業務を行っていない、毎週の日曜日と平日1日が休日になるケースが多いです。
決まった時間帯で働きたい人にとっては、仕事がしやすい勤務形態になります。
まとめ
保育士として働くならば、年間休日数を重視している人も多いですが勤め先の保育園や保育施設によって、設定する休日数は違いがあります。
働き方や、夏休み・年末年始の休暇・有給休暇の有無などによって、年間休日数も変わってくるので、プライベート重視の保育士は、ただ年間休日数の多さだけを見るのではなく、年間休日数に何が含まれているのか把握することも大切です。
国による働き方改革なので、保育士が働きやすい環境整備に取り組んだり、年間休日数を増やしたりする保育園や保育施設も増えてきているので、求職者は希望する職場について色々な角度から調べて応募するようにしましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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