就職や転職の際の面接は、求職者のコミュニケーション力や話の内容などが重視されると思われがちですが、意外と服装も第一印象に大きく関係します。
新卒採用の面接であれば、スーツを着用するのが一般的に常識とされていますので、何も指定されなければ面接の当日に着ていく服装についてあまり迷う人はいないはずです。
中途採用者は面接でもスーツを着るべきなのかや、保育園や保育施設によっては服装自由と言われる場合もあるため、どのような服装がふさわしいのか迷う人もいるのではないでしょうか。
今回は、2023年版の保育士の面接にふさわしい服装の種類とマナーや、面接で服装自由と言われた場合の対応などについて解説していきます。
保育士の面接にふさわしい服装は?
一般企業の面接では、リクルートスーツを着用するのが常識になっています。
保育園や保育施設は会社ではないので、職場によっては求職者の面接の服装は、必ずしもスーツスタイルではなくても良い場合があります。
アレコレと面接に着ていく服装は悩みたくないから、スーツ一択で良いだろうと思う方もいるかもしれません。
確かに、スーツを着ていけば無難だと思われがちですが、保育士の面接に限ってはふさわしい服装は絶対にスーツだとは言い切れないのです。
スーツ
保育士の面接にふさわしい服装として、保育園や保育施設側がスーツでOKな場合は、誠実さと常識を持っていることをアピールするため黒色・紺色などの落ち着いたカラーのスーツがおすすめです。
面接の第一印象は、まず外見が面接官に注目されますから、TPOに適してないスーツを着ていたり、中に着るシャツやブラウスが合っていなかったり、服装で汚れやシワがついていたりするとネガティブな印象を面接官に与えてしまいます。
新卒者や20代の求職者は、社会人としてふさわしいマナーや考え方ができることを、面接官にアピールするために、スーツが面接での正装に望ましいでしょう。
誰かのお下がりや、新品ではないスーツを着て保育士の面接に行くのは避けた方が良いかもしれません。
なぜなら、自分で新品のスーツを購入していない場合、きちんと体型にフィッティングされていないスーツになるので、いざ着用してみたらサイズが小さすぎたり大きすぎたりする恐れがあるからです。
自分の体型に合っていないスーツを着てしまうと、客観的に見たらすぐに分かりますしダサいです。
面接官が見たら、きちんとフィッティングされていないスーツは面倒くさがりな人なのかなとか、ズボラな性格な求職者なのかなとかネガティブな印象を与えることになりかねません。
保育士の面接でスーツを着ていく際は、きちんと自分の体型にフィッティングされたものを着用していくことが大切です。
オフィスカジュアル
保育士の面接には、新卒者や20代の求職者ならスーツを着用するのが望ましいですが、中途採用の面接でのスーツスタイルは、あまり応用力や機転が利かなそうだという印象を面接官に与えたり、頼りなく見えたりする可能性があるのです。
それに、中途採用を目指す求職者は、過去に就職活動や転職活動に取り組んだ経験がある人も多いはずです。
昔から、何度もリクルートスーツを着回していてヨレや汚れがついていたり、太ったり痩せたりして体型の変化で全然、自分の体型に合っていないものを着用する恐れもあります。
保育士の中途採用の求職者は、オフィスカジュアルの服装がふさわしいとされています。
オフィスカジュアルとはフォーマルになりすぎない、ビジネスシーンに適したカジュアルな服装という意味があるので、以下のようなものを着用するのが望ましいです。
・トップス=露出が多いものは避けて、パステルカラーや白色のブラウスやカットソーを着て、その上からジャケットやカーディガンを着用する
・スカート=スカートは露出が多いミニスカやマキシ丈は履かずに、ひざ丈・ミモレ丈のものであまり装飾が施されていないタイプにする
・パンツ=ジャージ・スウェット・ジーンズ・ショートパンツなどは避けて、ワイドパンツ・チノパン・スラックス・スキニーなどを履く
・靴=服装の中で汚れが目立ちやすいのが靴なので、黒色やベージュ色などのヒール・スニーカーで綺麗な状態の靴を履いて面接に行く
・バッグ=バッグの中には、面接当日に履歴書や職務経歴書などを入れて行くので、A4サイズの書類を折り曲げない状態で入るバッグにする
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の面接で逆質問は好印象?高評価に繋がるコツや注意点を解説
保育士の面接でスーツがない場合
保育士を目指す人のなかには、スーツを持っていなかったり用意したくても、間に合わなかったりする人もいるのではないでしょうか。
上記でお伝えしたように、保育園や保育施設の面接では必ずしもスーツを着用しなくても良いところもあります。
求職者は面接を希望する職場に、スーツが無いけれど大丈夫なのかや、オフィスカジュアルの服装でOKなのか事前に問い合わせて確認すると安心できます。
社会人として働くのであれば、今後の就職活動や転職活動を視野に入れて、1着は新品のスーツを購入してきちんと自分の体型にフィッティングしたものを着るようにした方が良いでしょう。
新卒者も中途採用の求職者も、保育士を最初は目指していたり、あるいは保育士として働けるようになったとしても、将来、別の業界で働きたい想いが芽生える可能性もあります。
一般企業に就職や転職を目指すのであれば、基本的にはスーツを着用して面接に行くのが望ましいので、1着はスーツを持っておいた方が安心でしょう。
スーツを仕立てるのも、人によっては時間がかかって面接当日までに間に合わなくなってしまう恐れもありますから、ある程度、期間に余裕を持ってフィッティングすることが重要です。
保育士の面接で服装自由と言われた場合は?
保育園や保育施設によっては、求職者に面接当日の服装は自由で構わないと伝えるところもあるでしょう。
服装自由と言われるのは、ありがたいけれど失礼になってしまう格好をするのは避けたいですので悩む人が多いはずです。
なぜ、保育園や保育施設側が求職者の面接の服装を自由にするのかと言いますと、ただでさえ面接の場は緊張しやすいので緊張をほぐすためだと言われています。
スーツを着る機会は、ホワイトカラーの経験がある人以外で、保育士を目指す人は就職活動や転職活動の際しかあまり無いはずですから、着慣れていない服装で面接に望むと、プレッシャーや緊張で本来の実力が発揮できない恐れがあるからなんですね。
保育園や保育施設側の配慮で、服装自由と指定するところがあるとお伝えしましたが、私服はたくさんあるけれど自分のセンスで選んだら失敗してしまうのではと不安になる求職者もいるでしょう。
保育士の面接で服装自由と言われた場合は、スーツで行くのが無難だという意見がSNSで出ているので、私服で面接に行くのは
自信が持てない人は、スーツスタイルにするのがベターと言えるかもしれません。
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まとめ
保育士の面接の服装は、基本的に新卒者や20代の若者はリクルートスーツ、中途採用を目指す求職者はオフィスカジュアルが望ましいでしょう。
しかしながら、保育園や保育施設によって面接に指定する服装に違いがあります。
面接ではどのような格好がふさわしいのか、事前に就職や転職を希望する職場に連絡してみて聞いてみるのが確実で安心できます。
事前に面接の服装に関して確認することは、恥ずかしい人もいるかもしれませんが、律儀でマメな求職者だと思われて好印象に繋がる可能性もあるので、恥ずかしがらずに聞いてみることが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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