社会人になって働くためには、就職活動や転職活動をクリアしなければいけません。
多くの会社では、求職者に対して履歴書や職務経歴書などを、提出してもらい書類選考を実施しています。
書類選考は無しで、面接時に求職者から送られてきた履歴書や職務経歴書を見るところもあるでしょうが、どちらのケースでも面接中に、記載した志望動機に関して質問するのが基本です。
保育士の職業を目指している人の場合でも、書類選考や面接で志望動機を採用に重視している保育園や保育施設は多いため、好印象を持ってもらえるようにポイントをおさえておくことが大切です。
今回は、保育士の志望動機の書き方や書き方と、書いてはいけないこと、志望動機が上手く書けない場合は転職エージェントを活用が効果的なことなどについて解説していきます。
Contents
保育士の志望動機の考え方
保育士として働きたい人は、希望する保育園や保育施設に履歴書や職務経歴書を送る必要があるので、志望動機の欄には、働きたい理由をしっかり考えて記載することが大切です。
書類選考は行っている保育園や保育施設と、行っていないところがあるため、求職者によってケースバイケースです。
どちらにせよ、採用面接を行う時間を設けている保育園や保育施設がほとんどですから、面接に呼ばれた場合、必ずと言っていいほど志望動機について面接官から質問されます。
その時に、履歴書や職務経歴書に記載していた志望動機と、口頭で伝えた内容が違っていたり、的を射た返事をしたりできなかったら、面接官に不信感を抱かれてしまうので注意が必要です。
・求職者のやる気
・採用したらどのようなメリットがあるのか
・希望する保育園や保育施設での方針や理念の理解度
希望する保育園や保育施設に送る履歴書に記載する志望動機や、面接官が求職者に質問する理由は、上記のようなことを確認したいからです。
保育士の志望動機の書き方
保育士を目指している人で、履歴書や職務経歴書に書く志望動機の内容に悩む人は多いと言われています。
また、新卒者はまだ社会人経験が無かったり乏しかったりするため、実際に自分が保育現場で働く場合、どのような志望動機を書くべきかイメージするのが難しいものです。
保育士の職業に就いたことが無い未経験者や、ブランクありの人、他の仕事をしていて保育士に転職希望する人で、中途採用を目指す人もいるでしょう。
新卒の場合
新卒者の場合、社会人経験が無いことをネガティブに捉える必要はありません。
履歴書や職務経歴書に記載する志望動機は、学校でどのようなことを真剣に学んで、どういう取り組みをしてきたのかなどを、具体的に書くことが大切です。
即戦力は求められていないので、保育士のスキルは重要ではなく保育士になりたい情熱や、やる気を感じさせる文章を書くと良いでしょう。
未経験者の場合
社会人経験があっても、保育士の職業に就いたことが無い未経験者もいるでしょう。
学校を卒業して、ずっと働けなかったりニート生活を送ってきた人もいるはずです。
社会人経験があるならば、前職で得た仕事の経験や実績なども含めて、志望動機を書くことがポイントです。
今までの経験や実績が、今後、保育士として働く際にどのように活かせるのかを履歴書や職務経歴書の志望動機に書くことで、面接官に好印象を持ってもらいやすくなります。
中途採用の場合
中途採用者の場合、ある程度社会人経験があるので、どうしても希望する転職先と前職を比べてしまいがちです。
なかには、職場に不満があったり待遇面の問題など、ネガティブな理由から転職を考えている人もいるでしょう。
前職での実績や仕事で得た経験を、保育士の職業にどのように活かせられるのかや、保育現場に活用できる資格を取得済みであれば、即戦力としての活躍ができるなどをアピールすると良いです。
ブランクがある場合
一度、保育士の経験を積んでいる人で退職や、保育士資格を持ちながら保育士の仕事をしていない潜在保育士もいるでしょう。
ブランクがある場合、保育現場で働いた経験があるので即戦力を求められがちです。
履歴書や職務経歴書に書く志望動機は、保育士として働いてきた経験や想いを書けるので、即戦力としてどのような立ち居振る舞いができるのかを、詳しく書くことが大切です。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の面接で逆質問は好印象?高評価に繋がるコツや注意点を解説
保育士の志望動機の書き方【各園】
保育士の志望動機の書き方で、各園(保育園・幼稚園・こども園)について解説していきます。
保育園
保育園に就職や転職を目指す人は、志望動機を書く際はなぜ保育士になりたいのか、保育士の仕事をするうえで、なぜこの園を志望するのかを、明確に書けるようにすることが大切です。
志望動機を書く前に、園がホームページを公開していないか確認しましょう。
ホームページで、保育園の保育指針や保育理念が載っている場合があるので、よく読んでから履歴書や職務経歴書の志望動機の欄に、共感できた想いを書くと面接官に対して良い印象に繋がる可能性があります。
幼稚園
幼稚園に就職や転職を目指す人は、履歴書や職務経歴書の志望動機の欄に、幼稚園教諭を目指す理由や希望する幼稚園で働くことをなぜ選んだのかを、真剣に書くことが大切です。
幼稚園も園によっては、ホームページを公開しているところがあるので、志望動機を書く前にチェックして園側の方針や理念を把握しておきましょう。
こども園
こども園に就職や転職を目指す人は、保育園や幼稚園を希望しない理由を志望動機に書いたり、違いについてきちんと理解していることを書けると、面接官から良い印象を持たれやすくなるでしょう。
保育士を目指す多くの人は、一般的にはまず保育園や幼稚園で働くことをイメージするはずですから、あえてこども園で働きたいという想いがなぜあるのか、面接官は気になるものです。
保育園や幼稚園と同じ様に、こども園もインターネット上にホームページを公開している場合もあるので、志望動機を書く前にリサーチして園側の方針や理念を理解しておきましょう。
保育士の志望動機で書いてはいけないこと
保育士の志望動機で書いてはいけないことを解説していきます。
前職の不満
大前提として、履歴書や職務経歴書の志望動機に前職の不満は書かないようにします。
前職の不満は、人それぞれ違いがあるものですが、例えばネガティブな退職理由や、前職の悪口を書かないようにしてください。
インターネットで志望動機をコピー
今の時代、インターネットで検索すると、求職者の模範的な志望動機が載っていたり、定型文タイプのものもあったりします。
例えば「◯◯園の教育理念や運営方針に共感し」など、色々な保育園や保育施設に使い回せる、ありきたりな文面の志望動機をコピーして使うのは止めた方が良いです。
コピペ自体をするのは止めて、きちんと自力で考えて書くようにしましょう。
給料や福利厚生目目当て
あからさまに、履歴書や職務経歴書の志望動機の欄に給料や福利厚生について関心があるという内容は、避けた方が良いです。
面接官によっては、この園に興味があるわけではなく、待遇面ばかり気にして自分中心に物事を考えてしまう人かもしれないとネガティブに捉えられてしまう恐れがあります。
保育士の志望動機なら転職エージェントに相談を
保育士を目指している人のなかには、自力でポイントをおさえた志望動機を書くことが難しいと、悩んでいる人もいるはずです。
就職や転職活動で、履歴書や職務経歴書を書くというのは、多くの人は人生で何十回も経験する機会は無いでしょう。
履歴書や職務経歴書の作成に慣れていなくて、志望動機の書き方に悩んだら転職エージェントに相談するのも良いです。
プロに添削してもらえれば書類選考の合格率アップも期待できます。
まとめ
求職者にとって、保育士として働く場所は別に面接している保育園や保育施設だけしか、無いわけではありません。
そのため、面接官はなぜ求職者がわざわざ、この保育園や保育施設を選んだのかという理由や根拠を知って、本気度を見極めたいという思いがあるのです。
適当な考えや気持ちで志望動機を書いてしまうと、面接で情熱が感じられないと思われたり辻褄が合わなくなって、悪い印象を面接官から持たれてしまうので、例え文面でも真剣に想いを紡ぐことが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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