保育士の仕事は、子どもと関わるだけではなく保護者、職員、地域住民の方達との定期的な接点があるため、人間関係に悩みを抱えている人もいます。
また、待機児童問題や労働環境問題などにより、保育園や保育施設では保育士の人材不足に陥っているところがあります。
働き方や人間関係で悩みや不満を抱える保育士は少なくないのですが、相談できる環境に恵まれていない人もいるのではないでしょうか。
一般企業であれば、従業員が仕事での困ったことやSOSを出したい時は相談やヒアリングできるように、社内に相談窓口を設けているところもあるので、保育士もあるのか気になる人もいるはずです。
今回は、保育士の相談窓口はあるのかや、困った際の7つの問い合わせ先などについて解説していきます。
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Contents
保育士の各種相談窓口
保育士の各種相談窓口は以下のようなものがあります。
福祉保育労
保育士のための労働相談を無料で対応してくれているのが、福祉保育労です。
就業規則が見られない、休憩時間がない、有給休暇が取れないなど、労働者にとって当たり前に付与されるものが付与されない、というケースがあります。
その場合は、福祉保育労でお話を聞いてくれます。
働く環境の問題だけではなく、労働組合に関することまで教えてくれるのは非常にありがたいです。
平日は9時半~18時までですが、電話だけではなくメールでも受け付けしているため、気軽に相談できる体制が整っています。
総合労働相談コーナー
保育士として働き始めたけれど、職場の労働環境に悩んでいる人は多いです。
賃金問題や長時間労働、パワハラなどについての悩みは職場の人達や周囲に相談しにくいですよね。
全国各地の労働基準監督署や労働局に、設置されている相談窓口に「総合労働相談コーナー」があります。
保育士の労働環境についての悩みに関して無料相談に対応しています。
女性が多く活躍している保育士ですので、できれば同性の相談員に話を聞いて欲しいと思う人も多いのではないでしょうか。
男性脳と女性脳があるように、男女で考え方に違いがあると言われています。
地域によっては、総合労働相談コーナーで女性の相談員と会話できる可能性があり、面談・電話による対応が可能とのことです。
みんなの人権100番
法務大臣から委嘱されたボランティアの人権擁護委員や、法務局の職員が相談にのってくれるところが「みんなの人権100番」です。
保育士が抱える悩みは色々ありますが、主にハラスメントや差別など人権に関わることに対して親身に対応してくれます。
社会情勢や世の中の人権を取り巻く情勢などに、詳しい方達なので保育士の仕事をしていて差別やハラスメント行為の悩みを解消できない人は、相談してみてはいかがでしょうか。
みんなの人権100番の相談方法は、オンラインでの問い合わせフォーム・対面相談・電話相談などの選択肢があります。
急きょ、電話相談をしてみたいと思っても夜中まで対応しているわけではなく、夕方5時頃までとなっているようなので注意が必要です。
保育士の仕事をしていて、こんな悩みをもっているのは自分だけかもしれないから恥ずかしいと思ったり、相談窓口に頼るのは敷居が高いと思ったりする必要はありません。
保育士の悩みは人それぞれ違いますが、共通の悩みを抱えた人はたくさんいます。
法テラス
法律の専門家が揃っていて、パワハラや退職に関してなどの悩み相談を受け付けているところが「法テラス」です。
法テラスではメールや電話相談で対応していて、無料相談となっているので費用に頭を悩ませる必要はないでしょう。
保育士の職業に限らず、世の中の職業で仕事を退職する時に自分で勤務先に伝えるのは、勇気が出ない場合、今は退職代行サービスを利用する手段があります。
ただ、安易に退職代行サービスを利用すると、もしかしたら不当解雇であったり実は退職金を貰えるはずなのに、貰えなかったり、自己都合退職と会社都合退職の違いをよく理解していなくて、辞めてしまうことも起こり得ます。
労働条件や労働者の権利などの知識を把握していなくて、スムーズに勤め先を退職できても結果的に損になってしまう場合があるでしょう。
ですので、労働条件や労働者の権利などに悩んだり疑問を感じたりしたら、まずは法テラスで相談してアドバイスを貰うのも重要です。
こころの耳相談
悩みを抱えたまま仕事をしていると、ある日突然、体調不良になったり精神が壊れてしまう恐れがあります。
保育士の仕事は、日々忙しいのでなかなかセルフケアを行ったり、周囲に心の悩みを打ち明ける時間がとれないかもしれません。
悩んだら相談窓口に頼るという選択肢を自分の中でもっていることで、少し気持ちを落ち着かせることもできるのではないでしょうか。
保育士の仕事をしていて悩みを抱えたら、主に健康被害や人間関係の悩みなどに関して、対応してくれる相談窓口が「こころの耳相談」です。
相談方法はLINE・電話・メールなど色々な伝え方を選べるので、その時の状況に合わせて申し込みしましょう。
Webサイトで「こころの耳」というのを運営しており、サイト内に「こころの耳相談」という相談窓口が設置されています。
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトと謳っているので、保育士以外の職業の人でも利用可能になっており職業を制限されているわけではありません。
また、自分に合ったセルフケアを意識して「わたしのセルフケア宣言」を作成できるコンテンツだと記載されていて、相談者の立場になって運営をしている厚生労働省サイトです。
保育士・保育所支援センター
保育士の仕事に関する悩みは、できれば最寄りの地域で詳しく聞いてほしい人は「保育士・保育所支援センター」に相談するのも良いでしょう。
保育士・保育所支援センターでは、保育士の悩みやこれから保育業界で働きたい人をサポートしてくれる体制が整っています。
地域によってどのような支援や悩みのアドバイスを行うのかは、違いがあるのでまずは近くの保育士・保育所支援センターのWebサイトを閲覧してみて注意事項や詳細を把握することが大切です。
実際に保育士として働きだしたら、どのような悩みを抱えるのだろうと疑問をもつ方もいるのではないでしょうか。
保育業務をしながらでは、悩みや疑問を抱えているとすぐに相談窓口に頼ることが難しくなりがちなので、あらかじめ保育士の仕事を始める前に多くの保育士に共通する悩みや疑問を把握しておくと、向き不向きの指標になるかもしれません。
転職エージェント(保育のせかい)
保育士の仕事が辛いと思ったり、悩みを抱えている人は勤め先を思い切って変えると心機一転で、解消できる可能性があります。
今の職場の居心地や労働環境、人間関係などが合っていないだけで、転職すれば改善できるかもしれません。
そのため、転職エージェントの「保育のせかい」を活用して転職を考えるのも良いでしょう。
転職エージェントに、悩みや疑問を相談しながらより良い職場を一緒に探してみることで失敗や後悔しにくくなります。
転職するかどうか迷っている人は、転職エージェントを活用するかと言って必ず転職しなければいけないということはないですから、相談窓口として利用させて貰う方法もあります。
保育のせかいでは保育士のお悩みをお聞きし、最適な就職先や転職先のアドバイス、支援を完全無料で行っています。もちろん相談だけでも構いません。お気軽にお問い合わせください。
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まとめ
保育士の仕事をしていて、悩みを抱えている人は自分一人で解決しようとか、我慢しようとせずに相談窓口を利用してアドバイスをして貰うのも良いです。
悩みを抱えたまま仕事を続けていると、ストレスが溜まって体調不良になったり精神が弱ってしまう恐れがあるので、お伝えした以下のような相談窓口の利用を考えてみてください。
各種相談窓口は「保育労、総合労働相談コーナー、みんなの人権100番、法テラス、こころの耳相談、保育士・保育所支援センター、転職エージェント」などがあります。
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この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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