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2023.04.12

保育士を辞める理由は?相性のいい職場を見つけるためには

保育士辞める理由

保育園や保育施設で働く保育士は、保護者から大切な子どもを預かって身の回りの世話をしたり、安全を確保したりしながら日中を過ごさなければいけないので責任重大な職業です。

保育現場は女性が多く派閥ができているところもあります。

子どもの命を守る責任の重さや、人間関係などにプレッシャーやストレスを感じてしまい精神的、肉体的にも限界がくる保育士もいます。

身も心もボロボロ状態になると、職場を辞めたいと思うものですがどのような理由が多いのでしょうか。

退職するにしても完全に保育業界から離れるのではなく、保育士の資格を活かしてまた転職すると良い職場に恵まれる可能性もあります。

今回は、保育士を辞める理由は何があるのかや、逆に続けたいと思い直して相性のいい職場を見つけるためには何が大切なのかなどについて解説していきます。

保育士を辞める理由は?

保育園や保育施設に勤務する保育士は、子ども達の成長を身近で見守ることができると共に、子どもの将来に大きな影響を与える存在です。

幼少期に規則正しい生活習慣や社会生活を送るうえでの知識、行動力などを身につけさせるのはやがて大人へと成長した時にきっと役に立つでしょう。

やりがいがとてもある保育士の仕事ですが、色々な理由があり長く続かずに退職してしまう人もいます。

人間関係が悪い

保育現場で働く保育士は、子ども1人だけを担当するのではなく何十人もの子どもの生活サポートを行います。

基本的に女性が多く働いていますから、派閥が生まれやすく人間関係が悪くなると自分のおかれている環境が悪化してしまい耐えられなくなって辞めてしまう人もいます。

保育士の仕事はチームワークを大切にする必要があるので、他の職員とも協調性をもって上手く連携を取りながら職務を推敲しなければいけません。

協力することができなければ、居心地が悪くなってしまうので退職に繋がります。

仕事量が多すぎる

保育士の仕事は周りから見ると、子ども達の面倒を見ているだけだと思われがちですが、その他にも保育日誌をつけたり保護者に向けてのお便りやコミュニケーションを図ったりなど多岐にわたります。

運動会やお遊戯会などの季節行事の企画運営、イベントなどにも取り組まなければいけません。

保育士のなかには、満足に休憩を取れない人もいて一息つけても数分間だけという人もいます。

仕事量が多すぎて辞めたいと思う人もいます。

給料が少ない

保育士の仕事は責任が重く、仕事量に対して給料が低いという声もでているほど労働環境はとても素晴らしい状況だとは言えません。

どんなに頑張っても月給が20万円前後の保育士も多く、国家資格を取得する職業のなかでも低い方だと言われています。

私立保育園・公立保育園などの働き方で保育士の給料の違いはありますが、それでも給料が少ないと思い職場を辞めてしまう人がいます。

休みが少ない

潜在保育士という、保育士資格を持っているけれど今は保育業界で働いていない人はたくさんいます。

その背景には人それぞれ色々な事情があって、保育士の仕事を辞めている人が多いことが考えられ人手不足となっている保育園や保育施設もあります。

保育士が足りない保育現場では、現職の保育士が退職した人達の仕事量をカバーしてあげなければいけません。

その結果一人あたりの仕事量がさらに増えて、キャパオーバーになってしまうこともあるのです。

持ち帰り仕事や残業も発生したりして、気がついたらプライベートが全然充実していなくて休みが少なくなり辞めてしまう保育士がいます。

保護者からのクレーム

子どもを保育園や保育施設に預ける保護者は、日中は働いていたり家事などをしたりしているので子どもと接することができません。

保育士は保護者が子どもを迎えに来るまで、責任を持って生活サポートをすることになります。

ママやパパは夕方まで顔を見れないので、その間、どんな時間を過ごしているのか気になるものです。

保育士は定期的に保護者に、子どもの様子を伝えたり悩み相談にのったりしていますからとても神経を使います。

保護者のなかには、クレームを言ったり無礼な対応をする人もいるので辛くなって退職してしまう人もいます。

 

保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の離職理由は?辞める理由や回避するための方法

保育士を辞めるのではなく続けたい場合

保育士の仕事に限界がきて退職をする人は、それぞれ生活習慣や職場が違いますから動機は様々です。

給料・人間関係・やりがい・勤務時間・方向性の違いなど、辞める理由は色々あります。

辞めてしまうと、今の職場では頑張ってきたことが水の泡になる可能性もあるでしょう。

培ってきた経験値や知識は他の職場でも役立てることはできますが、辞めるのを考え直して今働いている職場でもう少し頑張ってみることも大切です。

心を入れ替えて、今の保育園や保育施設で働こうと思う保育士は以下のようなことを意識してみましょう。

初心にかえって頑張る

改めてなぜ保育士を辞めようと思ったのかや、辞めて後悔しないのかなどを深く考えてみることが大切です。

衝動的に退職してしまうと、もしかしたら次の転職先をスムーズに見つけられない可能性もあります。

保育業界ではなく、別の業界で仕事をしてみたら実は保育士という職業は自分にとって向いていたと気付かされる場合もあるでしょう。

今の保育現場が合っていないだけで、保育士の仕事自体はやりがいがあって楽しかったという場合もあります。

心の整理がきちんとつくまでは、思いとどまりもう一度初心にかえって頑張ることも大切です。

園長に相談する

頭の中で保育士の仕事を辞めたいとずっと考えていたら、視野が狭くなって自分を客観的に見れなくなる恐れがあります。

そうなると決断が本当に正しいのか、自分ではよくわからなくなり周りの意見に聞く耳を持たなくなる可能性があるので注意が必要です。

一人で悩みや不安を抱え込むのは精神的にも良くありません。

職場の人達は仕事上の付き合いだけで、友達ではないのでプライベートでは関わらないという保育士もいるでしょう。

こちらが心を閉ざしてしまうと、関わる相手も同じような対応をしたりあまり信用されなくなってしまうことになります。

身近な人に相談したり、職場の園長先生に相談したりして客観的な意見を参考にしながら、頑張れそうなら続けてみるのも良いでしょう。

転職エージェントに相談する

どうしても保育士の仕事が合わないと思い、退職を考えるまでになってしまったらそのまえに転職エージェントに相談するのもありです。

転職エージェントは、色々な悩みをもった求職者の相談にのってあげているので経験豊富ですから、的確で良いアドバイスを貰える可能性があります。

転職エージェントに相談したら、必ず転職しなければいけないというものでもありません。

別に今の仕事の悩みや不安を聞いてもらうだけでも良いのです。

衝動的な行動をとって退職するよりも、誰かと対話して自分の考えを聞いてもらい気持ちを整理することが重要です。

転職エージェントに話を聞いてもらい、転職した方がベストだと判断できたら思い切って職場を辞めて新たな勤め先で働くという選択ができれば後悔しにくいでしょう。

 

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まとめ

保育業界では人手不足が懸念されており、保育園や保育施設で保育士の数が足りないところも多いです。

保育士の資格をもっているけれど、今は保育士として働いていない潜在保育士も増えていることから、保育現場が合わないと判断して辞める人が多いことがわかります。

保育士を辞める理由は人それぞれ色々な事情があるので同じではありません。

現状に不満があってもすぐに退職するのではなく、もう一度深く考え直すことも大切です。

 


この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

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