保育士にとって、子どもの身の回りの世話を行ったり、職場で職員達と連携を取りながら仕事を進めたり、保護者対応などで日々の仕事ではコミュニケーションが欠かせません。
喉を酷使して声枯れしたり、喉に痛みを覚える保育士もいます。
そのまま放置していると、声が出し辛くなったり完治しにくくなってしまう恐れがあるので、早めに回復させた方が良いです。
長年、保育士として働き続けている人ほど、喉を痛めてしまいがちですから声や喉の不調は職業病と言っても過言ではないでしょう。
もしかしたら、病気を患っている可能性もありますから、いつか治るから大丈夫だろうと安易に考えず適切な予防や対処をしていくことが大切です。
今回は、保育士の喉の痛みは日常茶飯事なのかや、痛む理由と対処法・予防法などについて解説していきます。
Contents
喉の痛みは保育士にとって日常茶飯事?
日々の仕事で、保育士は子供達の命を預かっているので責任重大です。
保育士は、一人当たり何十人もの子どもを担当することも多く、好奇心旺盛な子供の相手をするのはとても大変です。
先生の言うことを聞かなくて、自由に行動したり走り回って転んだり、他の園児達の迷惑になってしまう行動をすることもあるでしょう。
一つ間違えば、事故に巻き込まれたり怪我をしたりする危険性もあります。
ですので、保育士は時には大きな声を出して子ども達が怪我や事故に遭わないように、注意喚起したり身の安全を守ったりすることもあるのです。
また、日常業務においても、職場の仲間や園長先生、保護者の方達とコミュニケーションを取る必要があるので、どうしても声を出す機会が多くなります。
保育士の中には、毎日のように声を出していることで喉の痛みがでてしまう方もいます。
そんなに毎日、大きな声を出している保育士は多くはないでしょうから、喉の痛みを覚える方は日常茶飯事ではないかもしれませんが、誰でも喉に痛みを覚え不調が続く可能性はあるでしょう。
保育士の喉の痛みの理由は?
喉の痛みは、大声を出して喉を酷使したのが全ての原因だとは言い切れません。
保育士の喉の痛みの理由は、以下のようなものがあります。
砂ぼこりで喉がいたむ
保育士は、ずっと建物の中だけで仕事をしているわけではありません。
子ども達と一緒に外遊びをしてあげたり、外出する機会もあります。
外にいると、「砂ぼこりで喉がいたむ」という恐れもあるのです。
また、空気が乾燥していて喉の痛みを覚えたり、ウイルス、細菌などに感染するリスクも外にいたら考えられます。
風邪
声が枯れたり、喉が痛くなる理由として「風邪」をひいてしまったからというのもあります。
喉の痛みが治まらず、悪化すると喉頭炎を患い喉の炎症が強くなってしまいます。
保育士は、子ども、職場の仲間、保護者など色々な人達と関わる仕事ですから、ウイルスが移ってしまい
風邪をひいてしまう恐れもあるでしょう。
疲れや生活習慣の乱れで身体の免疫力の低下で、喉が痛くなったり風邪をひいてしまうこともあります。
声の出しすぎ
保育士は、時には職場で大きな声を出して子ども達の命を守る行動をとったり、周囲の人達に注意喚起する場合があります。
そして、保育業務では職場の人達、保護者、子ども達とコミュニケーションも欠かせませんし、園児達に本の読み聞かせや歌ったりして喉の痛みを覚える方もいます。
大きな声を出す以外では、日頃からの「声の出しすぎ」で喉を痛めてしまう保育士もいるのです。
保育士という職業は、声を出すことを控えるというのはなかなか難しいと言えるでしょう。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士にストレスはあるの?その原因や対処法を解説!
保育士の喉の痛みの対処法
喉の痛みは、そのままずっと放置しているとどんどん悪化してしまう恐れがあります。
喉を回復させるにはうがいをする、のど飴を舐める、喉スプレーをするなどが効果的です。
その他にも保育士の喉の痛みの対処法は、以下のようなものがあります。
水分をとる
保育士として働いている時に、喉の痛みが出たら喉にやさしい飲み物を飲むようにしましょう。
水分をとることで、喉の乾燥を防ぎ悪化を防ぎます。
喉に良いとされている飲み物は、ゆず茶、はちみつ入りのレモン水、ほうじ茶などがあります。
しっかり休む
睡眠時間が少なかったり身体に疲れが溜まっているままですと、抵抗力や免疫力が低下して喉の痛みが治りにくくなったりウイルス・細菌などに感染しやすくなります。
できるだけ早く、喉の痛みを回復させるためには横になって身体を休ませてあげることが大切です。
身体を冷やさないように気をつけながら、しっかりと休みましょう。
病院へ行く
保育士は、持ち帰り仕事や残業があったりして、なかなかプライベートな時間を確保しにくい場合があるので、ゆっくりと喉のケアをする時間が取れないかもしれません。
そのまま喉の痛みを放置していると、悪化していったり、病気を患っている恐れもあるので注意が必要です。
もし、病気を患っていたら治療が必要ですから、病院へ行って早期発見してもらうに越したことはありません。
喉を痛めたら、自力で治すよりも病院へ行った方がすぐに回復する場合があるので、喉に違和感を覚えたら治療してもらいましょう。
保育士の喉の痛みの予防法
保育士という職業柄、どうしても日々の仕事で声を出すことは必要です。
職場の仲間、保護者、園児達と毎日のようにコミュニケーションを取ったり、砂ぼこりや風邪などで喉を痛めやすいので、日頃からケアをすることが大切です。
保育士の喉の痛みの予防法は、以下のようなことが大切です。
むやみに大声をださない
子ども達の注目を集めたり、声が届くようにと保育業務中に大声を出すことがある保育士は多いのではないでしょうか。
しかし、むやみに大声を出していると喉を痛めてしまいやすくなります。
子どもや周りの人達に、注意喚起する時はむやみに大声を出さずに普段の声のトーンで会話するように意識することが大切です。
声帯を痛めないように、声の出し方で強弱、大小をつけたりしてメリハリをつけるのも良いでしょう。
定期的にうがいをする
喉の粘膜についたウイルスや細菌を、定期的にうがいをすることで洗い流す効果があります。
また、喉が乾燥してしまうのも痛める原因となるので、喉の粘膜に潤いを与えるためにもうがいをすることは大切です。
保育士の仕事中に、手で子ども達や色々な物を触ったり、食べ物を持って口に入れたりする場合もありますよね。
ですので、うがいをする時は手洗いもするようにした方が、よりウイルスや細菌が体内に入るのを防ぎやすくなります。
加湿する
保育園や保育施設で、仕事をしている時は難しいかもしれませんが、自宅に帰ってから部屋を加湿することでウイルスや喉の乾燥を防ぐことができます。
特に、冬の時期は室内が乾燥しやすいので加湿器を使用して、部屋の中を加湿すると良いでしょう。
加湿器が無い保育士は、部屋に濡れタオルを干すことで喉の乾燥を防止できます。
ただし、あまり加湿しすぎるとカビが発生してしまう恐れがあります。
カビが生えている部屋で過ごしていると、健康被害を及ぼす恐れがあるのでカビを発生させないように注意しましょう。
保育士喉の痛みのまとめ
保育士は職業柄、毎日のように声を出すことが求められるので、喉を痛めやすいです。
他にも、砂ぼこりや風邪などが喉を痛める理由としてあります。
喉の痛みが出たら、決して放置したまま過ごさないようにしましょう。
お伝えした対処法を実践したり、回復した後も定期的にケアを怠らないようにすることが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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