保育施設で働く多くの保育士は、完全週休2日制ではなく土日連続で休めません。
公立保育園によっては、年間休日120日以上の所も存在しますが少ないです。
私立保育園では、未だに多くの保育士が隔週休みで勤務しています。
持ち帰り仕事や残業が発生する保育園があるので、保育士を目指している人の中には、夏休みなどの長期休暇が取れるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、保育士に夏休みはあるのかや、長期休暇の存在などについて紹介していきます。
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保育士に夏休みはあるの?
なかなか、夏休みや長期休暇などが取りにくいと思われがちな保育士ですが、基本的には「夏休み・GW・お盆・年末年始」などの期間は、保育施設も休みになることが多いです。
しかし、絶対に長期休暇が確約されているわけではありません。
夏休み中でも休園しない所もありますし、長期休暇が取り辛い保育施設もあります。
特に、保育業界はずっと人手不足なのもあり、保育士の数が足りない保育施設ですとまとまった休みが取り辛いでしょう。
小学校、中学校、高校の先生は、夏休み期間中は生徒は登校していませんが、事務作業を行う為に、わざわざ出勤している人もいます。
ですから、夏休み中に出勤しなければいけない職業は、保育士だけではないです。
また、夏休みは正職員だけで、アルバイトやパート勤務をしている保育士は長期休暇を取れない場合もあるので、勤めたい保育施設に確認した方が良いでしょう。
勤めたい保育施設に、夏休みや長期休暇が無いと仕事のモチベーションも上がらなかったり、心身共に疲弊してしまう恐れもありますよね。
全ての保育施設で、夏休みや長期休暇が保証され、休日数が統一されていれば良いですが現状は、園によって違いがあるので仕方ないです。
保育園は夏休み中でも開園している
お伝えしたように、保育園によっては夏休み中でも開園している所や、長期休暇になっている施設があります。
なぜ、保育施設の全てが夏休みを取得できないのかと言いますと、お盆や夏休み期間中に仕事をしている保護者も多いからです。
その為、全ての保育園が休園してしまうと、子どもを預けたいママやパパが利用できなくなります。
世の中の職業の全てが、同じ年間休日数や長期休暇があるわけではありません。
大企業であれば、比較的、年間休日も多いでしょうが、零細企業やベンチャー企業などに勤めている人は、休みが少ないというのが一般的です。
児童福祉法によって、保育園は小さな子どもを持つママやパパの負担軽減になるように、子供を預かって保育士が世話をする児童福祉施設として定められています。
夏休み中に休園できない保育園の中には、保育協力日が設けられている所もあります。
保育協力日とは、保育園は開園しているけれど、できるだけ保護者が子どもの世話をしてもらうように協力をお願いしている日のことです。
そうすることで、保育園に来る子どもが少なくなるので、保育士が夏休みや長期休暇を取りやすくなるのです。
夏休み中に休園しない保育園は、子どもを預ける保護者にとって、とても有り難い存在なので感謝されているものです。
保育士と保護者がWin-Winになる関係を構築できれば良いですよね。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の残業は少ない?多い?プライベートを重視するためには
保育士はいつ夏休みがとれるの?
保育施設によって、夏休みや長期休暇が取得できるのかは違いがあります。
夏休みを取ることができない保育園であっても、有給休暇を使用して連休を取ったり、年末年始やGW期間中は休暇を取得できるように配慮してくれる所もあります。
一般的に、私立保育園よりも公務員の保育士が勤務する公立保育園の方が、長期休暇は取りやすいでしょう。
勤め先の保育園で、夏休みが満足に取れなければ、かわりに年末年始やGWに連休させて貰えるように職員や園長先生に相談するのもありです。
保育士の職場は、チームワークで仕事をまわしていますから、休日の取得はみんな平等にできるように話し合うことが大切です。
年末年始
年末年始は、私立保育園で働く保育士は何日も休暇は取り辛いですが、公立保育園に勤めている人は、長期休を取りやすくなっています。
年末年始に、土日が入ってない時は長く休日を取得できるのではないでしょうか。
世の中の多くの職業も、何日か休みになることが多いので、夏休みを取得できなかった保育士は、多くの休暇を貰えるか相談してみるのも良いでしょう。
GW
多くの企業が、GW(ゴールデンウィーク)は休暇としている所が多いです。
その為、保育園も休みになっている所が多いです。
GW中には、子どもの日が含まれているので、保護者は我が子と一緒に出掛けることも多く保育園を利用する家庭が減ります。
保育園によって、休園になるのかは違いがあるので必ずしも休みになるわけではありません。
保育士で夏休みが欲しい場合は?
保育士として保育園に勤めるからには、やはり年間休日が多い所で働きたいと思う方が多いでしょう。
今は、ハローワークといった公的機関だけではなく、インターネットで最寄りの園から遠方の施設まで幅広く求人検索できます。
保育施設によって、休暇制度の条件に違いがあるのでどうしても保育士で夏休みが欲しい場合は、たくさんリサーチすることで、希望の労働条件の所が見つかりやすくなります。
労働基準法で、保育士の最低限の休日は定められているので、全く休みが取れないわけではありませんが、どうしても園ごとに年間休日数の差はあるのですね。
働きたい保育施設がある場合は、労働条件を必ず確認するようにしたり、すでに雇用されている保育士は休日数に悩みがあるのであれば思い切って転職して職場をかわるのも手段の一つです。
また、以下のような探し方や、やり方をすることで夏休みが取得しやすくなったり休日数を増やせるので参考にしてみてください。
長期休暇制度のある保育園で働く
求人情報や求人票には、「休日・休暇」の項目が空白になっている保育園があります。
そのような園では、保育士が夏休みや長期休暇を取れない恐れがあるので注意が必要です。
年間休日120日以上の保育施設では、「長期休暇制度」が整っている所が多いので、これから保育士として働く人や、転職して職場をかえる人は求人情報や求人票をよく確認しましょう。
もしくは、面接時に夏休みや長期休暇制度があるのかを聞くという方法もあります。
すべての国民は勤労の権利を有し、義務を負うと日本国憲法で定められている通り、働くことは社会人として当たり前のことですが、勤め先が全く休みを設けないというのは違反になります。
ですので、面接時に休日に関してや年間休日数を聞くのは別に恥ずかしいことでもないですし、問題ありません。
有給休暇を消費する
保育士として働きながら、夏休みや長期休暇が取れない場合は「有給休暇」が残っていれば、消費する方法もあります。
ただし、働きだして1年目で間もない頃は、まだ付与されていません。
有給休暇を取るには、一定期間の勤務日数が必要になります。
例えば、夏休みが1日しか取得できない場合があったら、有給休暇を使用して連休にできるケースもあります。
保育士の夏休みのまとめ
保育園に勤める多くの保育士は、完全週休2日制ではなく隔週休日の所で働いていますから年間休日が少ないと休暇が取り辛いです。
夏休み・GW・年間休日などの期間に、長期休暇を取れるのかは、保育園によって日数に違いがあったり、全く取得できないケースもあります。
長期休暇制度がある職場に勤めるようにしたり、有給休暇を使用して連休を取る方法もあるので上手く活用してみてください。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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