保育園は、普段仕事で忙しいママやパパにとって我が子を安心して預けることができるところです。
また、子供の視点から見ると日中に両親と離れ離れになるので、寂しくなりますし特に日頃からママやパパにたくさんの愛情を注いで貰っている子ほど辛くなります。
保育士さんは、子供と接するプロになるので保護者さん達が安心して子供を預けられるように務めなければいけません。
お子様の命を預かっているという高い意識を持ち、保護者と子どもが日中離れ離れになっても少しでも寂しさを紛らわせてあげることが大切です。
他人の子供に愛情を注ぐのは、世話好きや子ども好きな人出ない限りとても大変なことでしょう。
今回は、保育士さんの大変なことや、過酷だけどやりがいがあることなどについて紹介していきます。
Contents
保育士ではなくてもどんな仕事も大変なこと
世の中には、多種多様な職業がありますが保育士さんは、保護者と子供の両方とダイレクトに接する仕事ですからとてもやりがいのある仕事です。
まさに、「人の役に立つ仕事」ですよね。
保育士さんではなくても、基本的にどんな仕事も大変なものです。
その対価として、お金を頂くので苦労をしたりしんどい思いをするのは他のどのビジネスにおいても同じでしょう。
ただ、仕事において向き不向きというのもあります。
保育士さんであれば、「子供好き・世話好き・話好き・気配り目配り上手」などの方が向いている職業と言えます。
逆に、向いていない人は「1人行動が好き・チームワークが苦手・子供嫌い・接客が嫌い」などでしょう。
保育士さんとして、あまり適正がない人が他人のお子様の面倒を見るのは最初は良くても、後々、辛くなってしまいやすくなります。
どんなビジネスも、大変ですが気になった仕事に就職する前に自己分析をして、自分に向いているものにトライすることが長続きするコツとも言えます。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士に向いている人の特徴ってあるの?子ども好きだけでは難しい?
保育士になって大変なこと
保育士さんは、保護者やお子様とダイレクトに接する仕事ですからコミュニケーション力がとても求められます。
そのため、同僚や園長先生と協力して預かった子供が過ごしやすい環境を作らないといけないのでチームワークが必要です。
しかも、お預かりする子供は何十人もいるのですから、とても1人では面倒を見ることはできません。
保育士さんが、日中にすることは以下のように色々あります。
ある意味子どもの命を預かっている
保育園は、多くの施設が朝7時過ぎ頃~夕方18時30分頃までお子様を受け入れています。
つまり、日中のほとんどの時間をママやパパから預けられた子供は保育園で過ごすことになります。
その間に、ママやパパは仕事をしたり家事をしたりと忙しく過ごしています。
保育士さんはその間に、お子様の食事や着替えなど生活に欠かせないことをしなければいけません。
保育士さんは、大切なお子様達に万が一のことがないように、常に子供の安全と健康状態に注意を払わなくてはいけないのですね。
ある意味、子供の命を預かっているわけですから、しっかりと気を引き締めて面倒を見なければいけないでしょう。
子どもがケガをしないよう日々掃除や管理
保育園で、預かるお子様はまだ赤ちゃん状態の子から、喋ったり立って歩ける子など預ける保護者の子供によって異なります。
まだ、自分で歩けない子供はベッドで寝かせてあげて、そのベッドで食事を与えたり洋服を着替えさせることになるので行動範囲は広くないでしょう。
すでに普通に立って歩ける子どもは、日中、自由に園内を歩いたりはしゃぎ周ったりしますから行動範囲がとても広くなります。
行動範囲が広くなれば、当然、保育士さんの目が届かないところに行ってしまうこともあるので、いつのまにか転んだりアクシデントが起きて子供がケガをしてしまう恐れもあります。
ですので、子供が怪我をしないように日々、掃除や管理を行って危ない状況にならないように務めたり、保育士さんの目が届く範囲で子供を遊ばせることが大切です。
子どもの健康管理が大変
子どもは、私達大人よりもバイ菌や雑菌にたいする抵抗力が弱いです。
また、興味がでた物をすぐに触ったり口に入れたりすることもあるので、もし、触ったものにバイ菌や雑菌が繁殖していて、きちんと手洗いうがいをしなければ体調不良になってしまうこともあります。
保育園で、保護者さん達から預かったお子様の生活をサポートしてあげることが、保育士さんのメインの業務ですが園児の健康管理も大切な仕事の一つです。
子供なので、そもそも自分の体調が悪いのかどうかすらわかってない子もいます。
なので、保育士さんは園児の皮膚の状態・食欲があるのかや、その日の機嫌などを見てあげることが大切です。
保護者とのやりとりが大変
保育園で、預かった子供は夕方になったらママやパパが引き取りに来ます。
その時に、ママやパパの中には、我が子が日中にお利口さんにしていたのかや、保育士さんがどんな世話をしてくれているのか気になって伝えて欲しいということもあります。
できれば、保護者から聞かれる前に、保育士さんの方から「○○ちゃん、今日はこんなことがありました」と一言報告してくれると、日々、子供を預ける父親・母親は安心するでしょう。
何十人もお子様を預かっているので、迎えに来た保護者の方達、全てに園児のことを話すのは大変ですが、ママやパパを安心させてあげたい気持ちがあるならば出来る限り伝えてあげたほうが良いですね。
最近では、何か気に障ることがあると「モンスターペアレンツ」と言う、クレームがひどい親も居るので保育士さんは必要以上に気を遣いすぎて心労が絶えないという方もいます。
日誌などの作業が大変
保育園は、チームワークで業務を行っていますから、日中に他の保育士さんはどんなことをしていたのか把握するのは難しいでしょう。
報告・相談しあうことは、協力して業務を円滑に進めることにおいて大切になってきます。
日誌をつけておけば、保育士さんが園児達と何をしていたのか把握しやすくなるので、多くの保育園が日誌作業を取り入れています。
このように、保育士さんビジネスにはお子様の生活支援だけではなく、園児たちの日中の活動内容や様子などをまとめた日誌を作成することも大切なことなんですね。
人間関係が大変
保育士さんは、ほとんどが女性の場合が多いですが男性も居ます。
ただ、まだまだ女性の活躍が目立ちますから、保育園によっては全員女性という人員構成もあります。
女性が多い職場というのは、コミュニケーション好きで相談しあったり助け合ったりすることができるかたわら、閉鎖的な雰囲気になりやすいので人間関係にヒビが入る恐れもあります。
また、保育士さんの中でグループや派閥ができることもあるでしょう。
人間関係に悩みが生じると、ストレスが溜まっていきやがて退職してしまう保育士さんもいます。
保育士は大変なことばかり!でもやりがいはたくさんある
保育士さんは、保護者のお子様のお世話をするだけではなく日誌を作成したり、同僚や園長先生と円滑な人間関係を構築しなければ成り立たないので色々と大変なことばかりでしょう。
ですが、ダイレクトに他人の子供やママやパパ達に接することができる職業だからこそ、感謝の気持ちを直接言って貰えたり園児たちの成長を肌で感じることができるのでやりがいもたくさんあります。
保育士さんに、あまり向いていない人は向いている人よりも大変だと感じることも多いですが、子供好きであればやりがいの方が充実して長く勤めることができやすくなるかもしれません。
ですので、保育士さんを目指している人は、適正が無さそうだなと思っても子どもが心から好きであれば挑戦して見てはいかがでしょうか。
保育士大変なことのまとめ
保育士さんは、保護者から預かった子供の生活サポートの他に、子どもの一日の活動内容を日誌に書いたり園長先生や同僚達とのチームワークが求められる仕事です。
また、園児たちが体調不良にならないように健康管理にも注意を払わなくてはいけません。
我が子を預けた、ママやパパはその間に仕事や家事を進めることができ、保育士さんが居てくれることで安心した時間を過ごすことができます。
色々と大変なことも多い職業ですが、その分、やりがいもとても多いですから子供好きな人であれば目指してみるのも良いですね。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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