保育士さんは、朝から夕方まで常に子どもたちと接する職業ですから体力が必要です。
また、園長先生や職員・園児たちとママやパパにもコミュニケーションをとるので頭も使います。
保育士さんを目指している方は、子ども好きな方が多いでしょう。
子供があまり好きではない方は、全く向いていないのかというと必ずしもそうではありません。
他人のお子様の面倒を見るのは、遊びではなく仕事ですから子供の好き嫌いだけではなく色々なことを求められます。
今回は、保育士に向いている人の特徴や、逆に向いていない人についてと子ども好きだけでは難しいのかなどについて紹介していきます。
Contents
保育士が向いているのはどんな人?
保育士さんを長く勤めようと思ったら、やはり向いていない人よりも向いている人のほうが続きやすいでしょう。
具体的に、どのような人が向いているのかは以下のようなことがあります。
やっぱり子ども好きは絶対
保育士さんは、毎日長時間、保護者から預かったお子様と一緒に過ごすため子ども好きな性格の人は有利です。
仕事ですから、時には園児達と楽しく過ごせなかったり保育士さんを困らせることもあるでしょう。
子どもの面倒をあまり見るのが好きではない方は、長い時間、子どもと接していると向いている人よりも苦痛に感じてくることもあります。
そうなると、自分が子供をあまり好きではないからダメなんだと落ち込んだり、ネガティブ思考になりがちです。
逆に、子供の世話をするのが好きな保育士さんは、何かトラブルがあったり園児たちと楽しく過ごせなくても、愛情をこちらがあまり注げていないからもっと注いであげようとか、園児達が楽しく過ごせるにはどうすれば良いのだろうと工夫したりポジティブな考えでいる人が多いです。
体力がある
保育園では、室内で遊ぶ玩具がたくさんありますが外でもジャングルジムや砂場があったりと、園児達の遊び場が色々とあります。
子供達は、全力で動き回るので一緒に遊ぶのにも体力が必要です。
また、保護者から預かっているお子様は何十人も居るので、何人もの面倒を見たり相手をすることになり色々な場面で体力が必要になります。
泣いている子供が居たら、あやす時に抱っこしたりおんぶしたりして泣き止ませることもあるでしょう。
また、園児達から保育士さんも一緒に遊びたいと言われれば、参加してたくさん身体を動かさなければいけません。
保育園では、お子様の世話をするだけではなく重い荷物を運んだりもしますから、体力がある人のほうが保育士さんに向いているのですね。
コミュニケーションが得意
保育士さんは、職員や園長先生とはもちろんのこと、保護者や地域の方々と協力しあって仕事をしています。
子供と接する時間が一番長いですが、対応するのは園児達だけではないので幅広い世代の方達ともコミュニケーションをとる必要があります。
したがって、保育士さんに向いている人はコミュニケーションが得意な人が好感を持たれますし、人間関係にも支障をきたしにくいです。
会話することが好きな保育士さんは、保育士さんからは「たくさん会話してくれる素敵な先生」と認識してもらえるでしょう。
また、コミュニケーション力が高いと報・連・相や挨拶もしっかりできる事にも繫りますから好印象をもってもらいやすくなります。
忍耐力がある
子供は、時に予期せぬ行動をしたり、はしゃぎ周ったりして危険な目に遭いやすくなります。
物事の善し悪しをしっかり考えたりできませんし、判断力もまだ備わっていないので保育士さんは大切な園児達が危ないことに巻き込まれないか十分、気をつけなければいけません。
お子様達の行動を予測して、この場所に机があったら危ないと思ったら隅に片付けてあげたり、クレヨンや絵の具を扱っていたら飲み込まないか気にしてあげたりと安全に楽しく過ごせるように配慮しないといけません。
保育士さんは、常に子供達のことを考えながら業務を進めなければいけないので忍耐力が必要です。
また、保護者から自分の子供との向き合い方について相談があったりお叱りを受けることもあるでしょう。
ある意味、大切な子供の命を預かっていると言っても過言ではありませんから卒園するまで我慢強く臨機応変に対処していくことが大切です。
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保育士に向いていないのはどんな人?
長い期間、保育士さんとして働くのであれば子供好きで上記のようなことにも上手く対処できる人のほうが望ましいので向いている人の方が有利です。
保育士さんを目指している人は、以下のように向いていない人の特徴を参考にして該当するようであれば考え直してみてください。
子どもが嫌い
保育園で、子供と長時間を過ごす仕事ですから子どもが嫌いな人は仕事とは言えど苦痛になっていきます。
無理をして、子どものお世話をしているとこちらの嫌悪感が園児達にも伝わることもあります。
子供は、空気を読んだり社交辞令がわかりませんので、この先生嫌いと思ったら嫌いな態度を示してくるでしょう。
なので、ある程度お子様に好かれる自信がないと保育士さんの仕事を続けるのは難しいでしょう。
体力がなさすぎる
園児達は、保育園に勉強に来ているとか何かを学んでいるという感覚を持つのはまだ難しい年頃です。
むしろ、友達との会話を楽しんだり身体を動かして遊ぶことを目的としているでしょう。
保育士さんも、園児達から一緒に遊ぼうと言われたら追いかけっこをしたり、おんぶや抱っこなどしてあげなければいけないので体力を使います。
元気一杯な子供達と遊ぶのは、楽しいですが体力が無さすぎると子ども達の面倒を見ることができません。
かなりの潔癖症
保育園は、子供が楽しく過ごせる環境を目的としています。
基本的に、自由に子どもを遊ばせる時間が長いので身体や洋服が汚れたりすることが日常茶飯事です。
ご飯を食べている時に、こぼしたり排泄分のお漏らしもあるでしょう。
外で砂遊びをして、泥んこになったまま室内に入ってくる子供がいたり、汚れた手で保育士さんに触ったりする園児もいるので潔癖症の方は、保育士さんに向いていないでしょう。
チームワークが苦手
保育士さんは、保護者と話す機会が多く子供の悩みを職員や園長先生と共有しあって、解決したり子供を預けるママやパパに現場での出来事を報告しなければいけません。
なので、チームワークが苦手な方は向いていないでしょう。
また、会話力も求められますからあまり話好きではない方は、情報交換や相談の場面で苦労することになります。
コミュニケーション力を高めたいのであれば、話し方教室とかに通うのも円滑なチームワークがしやすくなるので良い方法です。
何でも一人で抱え込む性格の人も、悩みやストレスがどんどん溜まっていって仕事が楽しくなくなっていく恐れがあるので相手を信用する気持ちを持つことは大切です。
子どもが好きだからという理由で保育士になるのもOK
保育士さんには、色々と向き不向きがありますが、まず大前提として単純に子どもが好きだからという動機はとても大切です。
それだけでも、お子様の目線になって考えてあげることができますし、園児達と楽しく過ごすことができるからです。
保育園で働いている、保育士さんを外から見る分は、ただ子供達と楽しく遊んだりお世話をしたりして簡単なように思う人もいるでしょう。
お伝えしたように、遊びではなく仕事ですから他にも色々な業務をこなさなければいけません。
子供が好きという理由だけは、到底務まらない仕事ですが、心から子どもに愛情を注げられる人は色々な困難を乗り越えていけることも多いでしょう。
保育士向いている人のまとめ
基本的に、世の中のどんな職業でも個人的な向き不向きはあります。
それは、一人一人の性格が違いますし、手先の器用不器用も関係してきます。
ただし、自分が就きたい仕事の適正があまり無い人でも働きだしてから努力次第でカバーできることも多いです。
保育士さんは、子供のことが好きではないと長期間、面倒を見るのは辛くなってしまいますがその他のスキルも求められるため、自分は向いているのか自己分析をして目指すようにしましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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