令和元年10月1日から、幼児教育・保育の無償化の法案が内閣府より実施されました。
これにより、幼稚園、保育所、認定こども園などの施設を利用する、3歳~5歳のお子様達や、 住民税非課税世帯の0歳~2歳までの子供達の費用が無料になります。
ですが、子供がまだ小さい時は、この無償化制度を利用できません。
それでも、ある程度、成長したお子様の施設の費用がタダになる事は、とても助かる方が多いのではないでしょうか。
そもそも、保育園は何歳から入園する事ができるのか、知らない人も多いですから、幼児教育・保育の無償化制度の事をわかっていないと、後から、とても損をする事になります。
ですから、保育園の入園に関しての事だけではなく、年間にどのくらい我が子にお金がかかるのか把握しておいた方が、家計の節約や生活の質の向上に繋がるでしょう。
今回は、保育園は何歳から入れるのかや、入園するためにやるべきことなどについて、ご紹介していきます。
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保育園は何歳の子どもから預かってくれるの?
小さな子どもを持つ多くの、一般家庭では子供が3歳くらいになったら保育園に預けられる方が多いと統計データが出ています。
つまり、それ以下の年齢のお子様の保育園への入園人数が低いというわけなんですね。
その背景には、家庭環境や生活スタイルの違いもありますが、保育園の保育士が年々少なくなっている事もあり、学校のように大人数の子供達を管理できなくなっている事が挙げられます。
そうなってくると、保育士さん1人あたりが担当できる児童数に限界が出てきますから、3歳以下の子供達は、こまめに世話をしたり子守をしていなと、食べてはいけない物を口に入れたり、転んで怪我をしたりなど、色々危険な目に合う頻度が高くなってきます。
もちろん、3才以上の子供も同じような危険な目に合うと思いますが、赤ちゃん~2歳くらいの子供達よりも、知能が高いですし喋ったりできるので危険が事が自分の身に起きてしまったら、周りの大人に伝える事ができます。
ですので、当然、3歳くらいの幼児の方が、保育士さんからしてみれば世話が焼けにくいでしょう。
そして、保育園は0歳の子供から預かってくれるところも多いですが、地域の保育園によって違いはあるので全てが同じと言うわけではありません。
保育士さん1人あたり、世話をできる子供達は0歳~2歳児は、人数を厳しく制限している保育園もあります。
ですから、0歳~2歳のお子様は、担当の保育士さんにあまり構ってもらえず【待機児童】のような状態になってしまうケースもあるんですね。
1歳児から預ける保護者が多い傾向にある
一般的に、子どもが3歳の年齢になった頃に、保育園に預ける家庭が多いと統計データが出ていますが、1歳時から預ける保護者も最近では、かなり増えてきているのです。
その理由は、現代社会では夫婦で共働きされている人が多くなっている事も深く関わっています。
各ご家庭によって、色々な悩みや生活環境が違いますから、その他にも人によって色々な事情があるから1歳という、まだ赤ちゃんの頃から保育園に仕方なく預けている人も多いでしょう。
また、保育園や幼稚園は義務教育を学ぶところではない為、絶対に入園しないといけない場所ではありません。
ですから、地域によっては入園は受験戦争のようなもので、親子面接をして合格しなければ入園できないと言った保育園や幼稚園もあります。
共働きをしている夫婦世帯は、1歳児を保育園に預ける事で、日々の仕事がスムーズに出来ると言った恩恵が受けれるので保活に失敗してしまうと、自分たちで四六時中、我が子の面倒を見ないといけなくなりますので、とても大変ですよね。
幸い、今は3歳以上の子どもは、条件によって幼児教育・保育の無償化制度で、保育園や幼稚園料が無料になりますから、金銭面では助かるでしょう。
しかし、子どもの面倒を見る時間は、保活に失敗してしまうと、両親がなんとかしないといけないので大変ですね。
保育園と幼稚園の違いについて
保育園は、地域の保育所によって違いはありますが、多くは0歳児から預ける事ができる仕組みになっています。
保育園を、卒園すると今度は幼稚園に、入園させる両親も多いと思いますが大きな違いは何なのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
まずは、年齢の違いがあります。
保育所は、0歳児から3歳くらいの幼児の面倒を保育士さんに見てもらえますが、幼稚園では0歳の赤ちゃん状態の子どもの面倒は見てもらえませんよね。
そして、保育園と幼稚園では、そもそも教育方針や目的が異なります。
どちらも、子どもを預ける事が施設には変わりません。
保育園は、仕事や病気など両親の事情で、我が子の面倒を観れない人達が子供を、各家庭に変わって預かる事を目的に運営をしています。
そして、幼稚園は子供に教育を受けさせる事が目的になり、文部科学省が管轄をしていますから、ある程度、子供達は生きていく上で必要な事を色々と学ぶ必要があるのですね。
このように、幼稚園・保育所では違いがあり、保育園は児童福祉法に基づいて、厚生労働省が管轄している施設になっています。
また、保育園は朝7時半頃から夕方の5時、6時頃まで子供を預かってくれるところが多いですが、幼稚園は午前中から早くて昼過ぎや、まれに習い事がある幼稚園だと夕方近くまで預かってくれるという違いがあります。
入園までのスケジュールを把握しておこう
保育園・幼稚園に、必ず入園できると言った保証は今の所ないので、できれば保活は余裕を持って行っていく方が良いでしょう。
夫婦の共働きが忙しくて、我が子の保育園探しまで手がつけられなかったという事態には、できるだけならないようにする事が必要です。
保育園探しは、役場や保育園に何度も足を運ばないと行けないですし、簡単に希望のところに入園できるとは限らないですので、きちんとスケジュールを組んで把握していかれた方が良いです。
保育園探しが遅くなってしまったら、時間も労力もかかり大きなストレスを受けた状態で見つけなければいけないので、体調不良になったりする事もあります。
ですから、入園させたいと思ったら前年の10月頃までには行動を開始した方が良いですね。
保育所の入園は4月ですが、春に入園を希望する人の募集は10月~11月頃に行う自治体が多いです。
なので、余裕を持ったスケジュールで資料や情報を集めておいて、どの保育園が夫婦の生活環境や子どもに合っているところなのか把握しておきましょう。
そして、無事に我が子の入園が決まったら、2月から3月に保育所での保護者説明会があるので、入園までの期間に、子どもが必要な持ち物を準備すると言ったスケジュールになります。
保育園によっては、指定された持ち物を準備を両親に伝えるところもあるので、説明会の前に、アレコレと勝手な判断で物を買ったりしないように注意が必要です。
その後は、小さなお子様ですと、通園していると物を紛失されたり落としたりする事も多いので、保育園で使う持ち物に、マジックやボールペンでわかりやすく、可愛く子どもの名前を書いてあげておくと良いですね。
保育園何歳からのまとめ
保育園は、0歳時の赤ちゃんの時から預ける事ができますが、地域によって違いがありますので、きちんとリサーチが必要です。
多くの一般家庭では、3歳くらいの年齢になると保育園に預ける夫婦が多いですが、最近では、1歳児から保育所に預ける家庭も増えてきています。
ただし、保育園や幼稚園でも、入園の面接があるところもあるので、必ず合格できるとは限りません。
保活に失敗してアタフタしないように、子どもを入園させる前年から、色々リサーチしたりスケジュールを組んで、余裕を持った保育園探していきましょう。
この記事の監修は
保育のせかい キャリアコンサルタント
大畑 はるか
現役の保育士としても活躍中。
自身の経験を活かして、求職者に寄り添った手厚いサポートに定評がある。
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