保育士は女性の割合が多く、男性保育士は少数です。女性が多い職場であることから、就職や転職をためっている男性保育士も多いことでしょう。
しかし、保育士不足が深刻化している昨今、男性保育士がもっと問題を解決するのは難しく体力面でも頼りになる男性保育士の需要が拡大しています。
本記事では、男性保育士の需要が拡大している5つの理由と悩みについてまとめました。保育士になりたいけれど、男性保育士の需要はあるのだろうか? どういった悩みがあるのだろうか? こうした疑問を持たれている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
Contents
男性保育士の需要が拡大している理由
男性保育士の需要が拡大しているのは、保育士不足だけが要因ではありません。男性保育士だから担える役割があるからこそ、需要が高まっているのです。
男性保育士がどのような役割を求められているのか、これから解説していきます。
保育士は体力のいる仕事
元気いっぱいの子供たちと遊ぶには体力がいります。保育士は一人で複数人の子供を見なければならないので、抱っこしたり走ったりと大忙しです。
保育士はとても体力のいる仕事なので、体力に自信がある人に向いています。力仕事も多いので、筋力がないとなかなか大変です。
男性保育士がいれば力仕事をお願いできるので、園にとってはとても頼りになります。やんちゃな男の子と遊ぶのには体力がいるので、体力のある男性保育士がいると心強いです。
もちろん、男性だからという理由で力仕事を押し付けられるのは困る、という方もいらっしゃると思います。体力に自信がないときは、その旨を先に伝えておいたり、一人では厳しいときはほかの保育士と協力したり、無理をせずにできることをしていきましょう。
父親から相談されやすい
保育士は女性が多いので、育児に関しての相談に遠慮してしまう父親もいらっしゃいます。男性保育士は同性ということで、話しやすく感じる男性保護者も多いようです。
もし育児に悩んでいる様子であれば、こちらから話しかけてみましょう。話すきっかけを保育士のほうから作るのも大事です。
「男同士、腹を割って」と重く考えずに、雑談のような感じで話しかけてみてください。連絡ノートだけでは伝わらないこともありますし、ちょっとした話が悩みを解決のきっかけになるかもしれません。
園外で男児のトイレに付き添える
女性保育士は園外の男子トイレに付き添いにいけないのが悩みです。入り口までは付き添えますが、中に入れないのでちゃんとトイレできているか心配になります。
男子保育士なら園外の男子トイレにも付き添えるので、子供も先生も安心です。園内であれば問題ありませんが、園外でトイレに行くときは男子と女子で分かれなければならないので、男子保育士が一人いるだけでも対応のしやすさが違います。
防犯効果が高まる
女性保育士だけという保育園も多いため、防犯対策は保育における課題のひとつです。
男性保育士がひとりいると、防犯効果が高まります。「自分は力に自信がない…」と思っていても、男性というだけで不審者は警戒します。
防犯カメラなどを設置していても、柵を強引によじ登って侵入される危険もあります。不審者は下調べをしてから犯行におよぶことが多いので、男性保育士が在籍していると示すだけでも防犯効果が期待できるでしょう。
父親の役割を果たせる
男性保育士は、子供たちにとってお兄さんですが、お父さんのような存在にもなれます。
女性保育士はお姉さんや母親の役割を果たせますが、父親の役割は男性保育士にしか果たせません。力に自信がなくても、やはり男性保育士は子供たちにとって頼りになる存在です。
保育園の中に、甘えられるお母さんと頼れるお父さんがいる、という感じですね。
男性保育士の悩み
保育園は女性が多く、男性が一人だけという環境も珍しくありません。女性が多い職場だと居づらく感じたり、男性用の更衣室がなかったりするのは男性保育士特有の悩みです。
「男性保育士に娘のオムツを替えてほしくない」という要望を言われることもあるので、性差ゆえに保育が難しくなるという課題もあります。園によって対応が異なるため、就職する前に確認しておいたほうがよいでしょう。
これらの問題は、徐々に男性保育士の数が増えていけば解消されることもあるでしょうし、反対にオムツ替えのような問題が顕著になる可能性もあります。
ただひとつ言えるのは、性別に関係なく、保護者にも同僚にも信頼される保育士を目指すのが一番です。男性保育士が自分ひとりだと不安になるかと思いますが、悩みがあれば同僚の保育士に相談するなど、自分から歩み寄る姿勢を見せましょう。
おわりに
保育園は女性が多い職場なので、男性保育士が就職をためらう気持ちもよくわかります。しかし、男性保育士だからこそ担える役割があるので、そこは自信を持ってください。
男性保育士の数は増えているので、将来的には複数人の男性保育士が在籍する保育園も増えていくことでしょう。保育の仕事に携わりたい方は、男性保育士の需要を見据えて保育士の資格を取ったり、転職を考えてみたりしてはどうでしょうか。
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