誰よりも一生懸命仕事を頑張っている。
自分ではそう思っていても、なかなか評価というものはされないものです。
そして、社員を大切にしない会社に限って、結果を求めるくせに、その対価を与えようとしません。
まさにコマです。
しかも本人はそれをわかっていながら、同じ会社で働き続けなければならないわけです。
では、なぜ自分で雇っておいた社員を、コマのように扱い大切にしないのでしょうか。
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会社で社員を大切にしない理由とは
幼稚園児のように、なにをしてもほめられる。
そんな夢物語は、社会人になると絶対にありません。
しかし、結果を残したとしてもほめられないなんてことになると、確実にやる気を失ってしまいます。
それは、上層部が社員を大切にしようとしていないからではないでしょうか。
そこで、社員を大切にしないことで起こりえる現象をみていきましょう。
いくら頑張っても待遇はよくならない
どんなとびぬけた成績を残したとしても、まったく評価されない場合があります。
しかも、人件費以上に売り上げをつくり、会社に貢献しているのにも関わらず。
どれだけ売り上げに貢献したとしても、評価なんて絶対にしてくれません。
評価をすれば役職が付き、無駄に高い給料を支払わなければならないからです。
どうせなら、低い給料で結果をださせたいと思っているに違いありません。
言葉通り、こき使ってしぼれるところはすべてしぼりとる、という魂胆です。
代表がワンマンすぎて離職者多数なんてことにも
代表がワンマンすぎる場合、あまり社員を大切にしてくれないという特徴があります。
もちろん、会社をつくったのは代表です。
なにを指示されようが、なにを思われようが文句をいう筋合いはないということです。
しかし、あまりに一方的な指示や相手の意見を聞かないような代表だと、だれもついていけません。
つまり、社員がどんどん離職していくというわけです。
社員は給料をもらっているとはいえ、なんでもかんでもいうことをきけるわけではありません。
精神的にも肉体的にも限界がくれば、確実に去っていくでしょう。
かわりはいくらでもいると思っている
とても安易な考えですが、どれだけひとが辞めたとしてもかわりはいる、なんて思っているのではないでしょうか。
たしかに間違いではありません。
かわりはいくらでもいます。
それは人間としてかわりがいるわけです。
まさにロボットであれば、それも通用することでしょう。
でも、正社員に流れ作業のような仕事は任せたくないはず。
また、流れ作業のように能力を必要としないのであれば、その考えも正しいといえます。
しかし、そのひとの能力や性格などはだれもが違うもの。
決して、いろんな意味でかわりがいるわけではない、ということです。
また、運よく新人を迎えたとしても、またいちから業務を教えなければなりません。
それらにかかる時間やコストを考えると、残った社員を大切にするべきではないでしょうか。
自分だけ儲かればいい
経営者としていちばんリスクを背負っているわけですから、自分だけ儲かればいいって思うのは間違いではありません。
ただ、それを全面的にだしてしまうと、社員のやる気がなくなりやがては消えていくことでしょう。
売り上げをつくり、黒字化することが最優先ですが、もしそうなった場合は少しでも社員に還元するべきです。
それがあるのとないのとでは、今後の社員のモチベーションがかわってきます。
当然、モチベーションがあがれば、自動的に仕事をこなしてくれますし、ひょっとしたら今まで以上に売り上げをつくってくれる可能性もあります。
社員を大切にしないと悲惨なことになってしまう
では、社員を大切にしないとどのようなことがおきてしまうのでしょうか。
優秀な社員ほど退職していく
これも当たり前ですが、優秀な社員ほどはやく退職していきます。
なぜなら、優秀な社員は自分の能力を評価しているから。
つまり、こんなひどい会社にいなくても、ほかでやっていける自信がある、というわけです。
こうなってしまうから、優秀な社員だけゴッソリいなくなってしまいます。
そうなると、売り上げは一気に激減するのは想像するのも簡単ではないでしょうか。
できない社員だけ集まっては、どうしようもありません。
一致団結感がまったくなくなる
社員を大切にしなくなると、社員同士の心が離れてしまい一致団結感がなくなってしまいます。
それは、いくら努力をしても頑張っても無駄だと思っているからです。
給料も上がらない、ボーナスもない、昇格もない。
ここまでひどくなると、もはやほかの社員とうまくやっていこうなんて思いませんし、業務改善の案も考えなくなってくるでしょう。
だれも積極的に発言や意見をしなくなる
社員を大切にしない会社では、当然ですが、全員のモチベーションは下がってしまいます。
つまり、結果を残しても残さなくても結果は同じなため、リスクをさけるように発言回数が減っていくでしょう。
なにかを発言することで、仕事を押し付けられる可能性もあります。
社員からすれば、どう考えてもリスキーなこと。
結果的に、売り上げは減っていき、目も当てられないことになってしまうでしょう。
人間関係が全体的に悪くなる
社員を大切にしないと、そもそもみんなが仲良くやっていこうなんて思わないはずです。
兎に角、自分さえよければそれでいい、なんて考えになってしまいます。
ですから、何かがあればだれかを蹴落とすような汚い社員になってしまう可能性も。
それらを繰り返していくことで、社員同士の仲がとてつもなく悪くなり、もはや修復すらできなくなるでしょう。
悪いうわさはすぐに広まる
いまはインターネット社会です。
会社の評判が悪くなればなるほど、どこかの掲示板に書かれてしまいます。
それは、現社員だったり元社員であったり。
場合によっては、お客様からも書かれてしまうこともあるでしょう。
そういう悪い書き込みが増えれば、それをみたユーザーは真実ととらえ、誰も入社しなくなってしまいます。
また、お客様からの立場で見ると、この会社には注文したくない、依頼したくない、なんてことになってしまうでしょう。
さらに、どんなサイトであってもいちど書き込みをされてしまえば、内容を削除するのは難しいところ。
なぜなら、運営している会社に連絡をして削除要請をしなければならないからです。
運営会社の対応がよければ、ある程度は解決できますが、ほとんどがそうではありません。
とくに大手のブラック企業は、そういう掲示板で悲惨なことを書かれているため、入社をためらうひとが増えたのも事実です。
目先の利益だけにとらわれてしまい、社員をコマのように扱うだけで、とんでもないしっぺ返しがやってくるということです。
まとめ
社員なんてかわりはいくらでもいる、なんていう考え方をするような時代はもう終わりました。
たとえ使えない社員であっても無理やり辞めさせる、ということをせずに根気よく育ててみることが大切なのではないでしょうか。
花のようにやがて芽がでて、いずれは花が咲くころがやってくるに違いありません。
そのときは、きっと一人前の社員になっているでしょうし、会社のために貢献してくれるはずです。
社員を採用した以上は、先行投資とおもって忍耐強く待ってみるのも手だといえるでしょう。
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