ある程度経験を積み、後輩や部下ができるようになると、教育を任せられるようになります。
ですから、どうやって成長させていくのかという責任がついてきます。
当然、ほったらかしでは新人も成長することができません。
とはいっても、小学校のように手取り足取り教える、ということもできないといえるでしょう。
それをやることで、甘やかしすぎになってしまいます。
甘やかしすぎるのもよくないため、ときには嫌われることも重要です。
では、なぜそのようなことが必要なのでしょうか。
理由とともに見ていきましょう。
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嫌われる勇気をもつことが重要
人間という生き物は、嫌われるということを極端に嫌がります。
それは当然のこと。
嫌われることで、自分から離れてしまいますし、最悪どこかで悪口もいわれてしまうことでしょう。
ときにはあることないこといわれてしまい、評価を落としかねてしまうことも。
嫌われるということは、かなりのリスクを背負うということがわかります。
しかし、心理学者のアドラーによると、嫌われる勇気をもってこそ、人生を自由に生きられると提唱しています。
それはベストセラーとなった「嫌われる勇気」がそれを裏付けています。
嫌われる勇気は40万部を超えるもので、部数だけを見るといかに嫌われることを気にしているひとが多いのかをうかがい知ることができます。
ただ嫌われるだけで終わるひとの特徴
仕事で嫌われるひとには大きく分けて2通りあります。
それは、ただただ嫌われてしまうか、嫌われているけれども尊敬されているのか。
前者に関しては、実力もないのに口だけで指示したり、いきなり意味もなく怒ったりするひとなどが、それに該当するのではないでしょうか。
当然、それを聞いた社員はなぜ指示されたのかがわかりません。
しかも、突然そのひとの機嫌ひとつで怒鳴られたり当たり散らされたりした日には、嫌いを通り越して憎しみしか残らなくなってしまいます。
それでは絶対に、社員からの支持はされないということです。
そして、もし困ったことがあったとしても、誰も助けてくれないでしょう。
対して、後者の場合。
おなじ嫌われ役だったとしても、前者とは大きく違っているという特徴があります。
なぜなら、実力で上に行ったこともあり、発言に説得力がありますし、指示も的確だといえるからです。
たとえば、学校の部活で厳しい顧問がいたとしましょう。
いくら嫌いだからといっても、その顧問のいうことは絶対ですし頑張ろうという気持ちになれるはず。
先生という立場もありますが、先生も生徒と一緒になって目標に向かっているため、おのずとゴールが見えているというわけです。
自慢話ばかりしてくる
まさに典型的な、ひとに気わられてしまう特徴として、自慢話ばかりをいうひとがあげられます。
とくに、苦労した時代を生き抜いてきた役職者にそれが当てはまるのではないでしょうか。
部下や後輩に、昔はこうだったなどの苦労話や、時代遅れとも思われるような武勇伝を永遠と語ってしまいます。
また、お酒の席になると、自慢話の比率は増すばかり。
飲みにつれていってもららっているであろう部下や後輩も、愛想笑いに疲れてしまいます。
つまり、飲食代をおごってもらったとしても、話を聞くがわからすれば、まったくメリットがないということです。
なにをいっても否定からはいる
せっかく一生懸命考えたアイデア。
それを実現するためにはかならず、そのアイデアを上司に伝えなければなりません。
しかし、それも全否定されてしまうことがあります。
その瞬間に、苦労が水の泡。
なんでもかんでも否定してしまうと、絶対に部下や後輩から嫌われてしまうでしょう。
上から目線で話してしまう
上司として、上から目線で話すというのは当たり前のこと。
しかし、あからさまに偉そうな態度をとってしまっては、部下や後輩から嫌われてしまいます。
それはなぜか。
もし、自分が圧倒的な実績をもっており、偉そうにできるほどの力を持っているのであれば、それはみんなが納得するものです。
しかし、実力もないただ長く勤めているだけでのし上がった人間では、上から目線で話したとしても、何も響かないでしょう。
社外でも偉そうにしている
100歩譲って、社内で偉そうな態度をとってしまうのは、まだいいほうです。
しかし、社外でも偉そうな態度を取ってしまう場合があります。
たとえば、どこかのお店に入ったときに、店員にたいしてタメ口だったり、むちゃな要望を伝えたり。
自分では権力をアピールしているつもりが、まわりからみるとドン引きレベルといっても過言ではありません。
思い通りにならないと気が済まない
役職をもつと、ひとをコントロールしなければなりません。
いい意味で、それができるのであれば何も問題はないでしょう。
しかし、自分のわがままで思い通りに動かそうとすることは、よくありません。
ただ、自分が楽したいだけのために、部下や後輩をつかっていては、じきにそれを読まれてしまいます。
そうなってしまうと、いうことも聞かなくなってしまい、完全に蚊帳の外状態になってしまうでしょう。
仕事で嫌われたとしても圧倒的に支持されるためには
仕事で嫌われるのは、行動や発言と実績がともなっていないからです。
しかし、上の立場である以上、嫌われ役もかわなければならない場合があります。
そんなときに、どうすればいいのかを見ていきましょう。
なにがあっても責任をとる
いくら後輩や部下に嫌われたとしても、最終的にどんなことがあっても責任をとるのが上司のつとめです。
正直これさえおさえておけば、嫌われたとしても、いい上司として認められます。
とくに、新人にもなるとミスを過剰に恐れてしまう傾向があります。
ですから、ミスをするなと教えるは逆効果です。
ミスをしてもいいから全力でやってくれ、責任は全部取るから、ということをいえるだけで、上司としての器が違ってきます。
その一言があるのとないのとでは、部下や後輩の仕事に対するやる気や行動力が変わってくるといえるでしょう。
誰もが勝てない実績をつくり続ける
たとえ、どんな無茶な要望や理不尽な発言をしようとも、そのひとに誰もが勝てないような実績があれば、全社員が納得してくれます。
実績を残せているということは、正しいことをしてきた証拠でもあります。
ほかの社員たちは、いかにしてその実績をあげているひとに近づこう、もしくは追い抜かそうと切磋琢磨していることでしょう。
ですから、いくら嫌われていたとしてもいち社会人として尊敬されている、ということです。
聞き上手でもある
どんな悩みや相談ごとがあったとしても、そこで嫌な顔をしてしまっては、ただの嫌われ者になってしまいます。
そういうときこそ、普段見せないような穏やかな表情で悩みを聞いてあげることが重要です。
いつも厳しいのに、たまにみせる優しさをだしておけば、やはり頼りがいのある上司や先輩として見られる、ということです。
まとめ
仕事で嫌われるのは、だれもがその役目をしたくないもの。
しかし、うまくやることができれば嫌われてしまうが、尊敬されるような人物になるのは間違いありません。
ただ、やみくもにひとが嫌がることをしているだけでは、嫌われ孤立してしまいます。
その辺のバランスを考えて、アメとムチのように上手に切り替えていくようにしてみてはいかがでしょうか。
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