こども好きにとって、それらに関連する仕事をしたいと思った人は数えきれないくらい存在するのではないでしょうか。
そのなかでも、幼稚園教諭が今も昔もかわらずの人気を誇っています。
それは免許が取得できるということもありますが、なにかと安定しているイメージがあるからではないでしょうか。
ですが、まったく勉強することなく幼稚園教諭になるのは不可能です。
そこで、どうやって幼稚園教諭になれるのか。
社会人になってしまってからでも、それが実現できるのかをみていきましょう。
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そもそも幼稚園教諭とはどんな仕事をするの?
幼稚園教諭は、こどもに関わる仕事として保育士と間違われがちですがまず資格という意味で異なってきます。
保育士は一般的に学校を卒業するか資格取得で就くことができます。
対して幼稚園教諭は免許を取得ということもあり、免許と資格という違いがあります。
また、保育士は厚生労働省の管轄下におかれ、幼稚園教諭は文部科学省の管轄におかれています。
保育士は、0歳から6歳までのこどもが対象で、幼稚園教諭は3歳から6歳までのこどもが対象ということにも違いがあります。
そしてこどもと接する時間も異なってきます。
保育所では標準保育時間が11時間、幼稚園では4時間。
ですが、近年では幼稚園でも預かり保育で14時以降に勤務するケースも増えていますし、預かり保育専用の求人もあるという現状です。
幼稚園教諭の仕事内容は教諭ということもあり、小学校や中学校のような学校に近いイメージだとわかりやすいでしょうか。
まさに、幼稚園は教育に力をいれている場所といえるでしょう。
幼稚園教諭になるためにやるべきこと
幼稚園教諭になるためには、幼稚園教諭免許が必要不可欠です。
免許といえば自動車のようにしっかり研修して事故のないように安全運転するために取得しますが、幼稚園教諭の免許も同じことがいえます。
こどもをあずかる以上ある意味、車の運転よりも気を付けなくてはなりません。
こどもはいつどのタイミングで何をしでかすかわかりません。
ときにはケガをすることもありますし、取り返しがつかないことになってしまうことも。
それを瞬時に察知してあげることが、幼稚園教諭にとってもっとも大切というわけです。
幼稚園教諭になるためには免許取得からはじめよう
幼稚園教諭は立派な国家資格です。
大学院の学位で専修、大学では1種、短大では2種の3つの選択肢があります。
これらどれかの免許を取得すれば、晴れて幼稚園教諭になれます。
もちろん、大学院や大学、短大では学ぶ期間がまったく違うため、将来的な給料の差は出てきますが、こどもをあずかるということには変わりありません。
また、3年以上の保育士経験があれば、幼稚園教諭試験をうけることができます。
社会人になると幼稚園教諭になるのは難しい?
ふつうの会社に入社し働いていても、幼稚園教諭になりたいと夢見る人は多いはず。
でも働きたいと思うのであれば、それに目指してすすめていただきたいところです。
しかし、かなり強い意志がないと幼稚園教諭にはなりませんので、心して取り掛かることが肝心といえるでしょう。
専門学校の夜間コースは大変?
当然、仕事が終わってから学校へ行くので肉体的にも精神的にも大変なのには間違いありません。
しかし、いちど決めたからには最後までやりとげたいところ。
ただ、専門学校の夜間コースをうまく利用すれば、同じような境遇の生徒もいるため、共感することができますし、なによりモチベーションの低下がしづらくなります。
独学とはちがい、たったひとりで勉強をするわけではないので、環境がいかに大切かということを伺いしることができます。
夜間コースの入学については、ある福祉専門学校のケースでみていきましょう。
幼稚園教諭だけではなく、保育士資格も取得できる夜間の2年コースがあります。
対象は、高校卒業しているかた。
初期費用は20万円で、保育士と幼稚園教諭の2つを取得できます。
授業開始は18時からで、2コマの授業で構成されています。
平日は18時~21時までで、土曜は9時から15時まで授業があります。
通信講座でも免許は取得できる
夜間の学校に通うのが難しいようであれば、通信講座という選択肢もあります。
完全に自分のペースで進めることができるため、仕事との両立がうまくできることでしょう。
ですが、基本はひとりで黙々と勉強をするため、どこかのタイミングで挫折したり、モチベーションの維持ができなかったりする可能性があります。
通信講座の流れを知っておこう
通信講座で学ぶためには、まず通信制の大学から選びましょう。
どこの通信制大学がいいのかは、ネットの評判や口コミでチェックしてみることをおすすめします。
学校が決まれば、願書書類を提出し書類選考があります。
それが通過すれば、はれて合格となり入学金などの必要な費用を支払います。
ちなみに、基本的に入学のタイミングは、4月と10月の大学が多い傾向にあります。
その時期にあわせて準備をしておきましょう。
通信講座で幼稚園教諭を目指すためには
通信講座ですから、メインはテキストを中心に勉強していきます。
そしていまはインターネット社会ですから、WEBで受講できる大学もあります。
最終的にレポートを提出し合格すれば、修了試験がまっています。
試験は最寄りの会場か、WEBでの受付のどちらかになります。
順調にすすみ単位数を確保できれば、はれて卒業というわけです。
幼稚園教諭はピアノを弾けなくても問題なし?
幼稚園といえばピアノをイメージする人は非常に多いのではないでしょうか。
先生がピアノを弾いているシーンを、こどものころみた記憶があるはずです。
それくらいピアノは重要な項目ですが、もちろん、苦手だからといって幼稚園教諭になれないわけではありません。
ただ、最低限のレベルまで弾けるようになっておくといいでしょう。
どの程度ピアノを弾ければいいという基準はありませんが、ピアノ歴2年くらいでバイエル終了くらいのレベルまでもっていければベストです。
また、ピアノ以外にもギターなどの別な楽器を重要視している幼稚園もあります。
さらに楽器が苦手な人にも、自動演奏ができるピアノを導入しているところも増えてきました。
もちろん、ピアノが上手なことにこしたことありませんが、時代の流れもあってか昔ながらの伝統のようなものはなくなりつつあるといってもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
社会人になってぜんぜん違う職業についてしまったからといって、幼稚園教諭になれないことはない、ということがわかりました。
幼稚園教諭になるためには、いろいろな方法がありますが、時間に余裕があれば夜間の学校に通い、そうでなければ、通信系の大学にいくことをおすすめします。
免許取得まで、平坦な道のりではありませんが人生はいちどきりです。
あきらめずに最後までやりきることができれば、夢がかなうこともそう遠くはないでしょう。
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