京都府は、保育士の就労を支援するため、職位証明書「キャリアパス」を導入した。中堅保育士を対象に三つの職位を新設し、それぞれの役割や責任、必要な研修など8項目を定めた。キャリアアップのための基準を明確化し、労働意欲を高めるとともに、保育士不足の解消にもつなげる。
府によると、都道府県単位で保育士の本格的なキャリアパスを導入する取り組みは例がないという。民間園から導入を促し、公立園や認定こども園にも順次働き掛ける。
保育士の職位は、各園が自主的に決めている。通常は園長、主任保育士、一般保育士の3階級に分けている園が多いが、園ごとに基準が異なることから他の園で働く場合に従来のキャリアが十分に生かせず、人材の流動性向上を妨げる一因になっていた。
新たに導入するキャリアパスでは、主任保育士と一般保育士の間に副主任保育士、専門リーダー、職務分野別リーダーをそれぞれ設け、5階級とする。
求められる業務として、一般保育士はクラス担当や保護者の相談・援助など9項目を挙げ、職務分野別リーダーにはさらに一般保育士の指導や上司への報告を加えるなど仕事の内容を明確化した。
必要な技術・知識も示し、園長と主任保育士に大規模自然災害時の対応や人事考課、副主任保育士と専門リーダーには苦情の解決や地域との関わりなどを求めた。
職位ごとに上乗せする手当を明記し、国が本年度から実施している処遇改善の加算分を活用して給与に反映させる。
府は16年11月に京都市や府保育協会、市保育園連盟などとワーキング組織を立ち上げ、協議を続けていた。
記事引用元http://kyoto-np.jp/politics/article/20180309000072
保育のせかい 編集部
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