保育士を志している人は、子供好きな性格の人が多いです。
面倒見も良くて正義感もあるので、子どもを預けるママやパパにとって頼もしい存在でしょう。
誰でも簡単に保育士になれるわけではありません。
保育士は国家資格ですから、筆記試験及び実技試験に合格する必要があります。
これから受験を考えている方は、合格までの流れが気になる方は多いのではないでしょうか。
今回は、保育士試験の基礎知識情報と難易度や合格率はやたら低いのはなぜなのかと、合格するための学び方などについてご紹介していきます。
Contents
保育士試験ってどんなの?
保育士は、児童福祉法にもとづく国家資格に合格する必要があります。
その為には、通信制学校で講座を学ぶ、専門学校・大学へ通うなどの方法があります。
新卒者だけではなく、社会人経験がある人でも受験したり、別の業種から転職して保育業界に携わることも可能です。
保育士試験は、「筆記試験・実技試験」があり、どちらともに合格が必須ですから難易度は簡単とは言えないでしょう。
独学で猛勉強して、保育士試験に受かる人もいますので勉強のやり方や方向性が合っていれば自力合格も見えてきます。
保育士試験の基礎知識情報として、筆記試験及び実技試験の概要は以下の通りになっています。
筆記試験
保育士試験の筆記試験は、全部で9科目あります。
100点満点中の6割以上の点数を取れれば、落ちることはありません。
ただ、一夜漬けで受かるほど甘くはなく、日頃からコツコツと勉強を積み重ねていく必要があります。
筆記試験の内容は、マークシート形式で1科目ごとに約10問~20問の問題を解くことになります。
また、合格した科目があれば3年間は再度受験することが免除になる場合がありますから、勉強したことが全て水の泡になることはありません。
できれば、一発合格をして気持ちよく保育士の資格を取得していきたいところですが、受験は何度もできるので専門知識をしっかり身につけて将来の保育業務に活かせます。
実技試験
一次試験が筆記試験で、合格すると二次試験に進みます。
二次試験は、実技試験となり「造形表現・音楽表現・言語表現」の3つの分野から2分野を選びます。
保育士は、知識を学ぶだけではなく保育業界で、きちんと学んだことを実践できる必要があるのですね。
保護者から大切な子供の命を預かって、お世話をしていくことが仕事になるので臨機応変な対応力が求められます。
万が一、園児達に怪我をさせてしまったり事件・事故などに巻き込まれたりすると、日本の将来を担う子供の未来に影響を与えてしまいますから、生半可な気持ちで務まる職業ではありません。
保育士の実技試験に合格しても、現場ではまた新たな課題・問題が出てくるものですが一生懸命に学んだことは必ず身体が覚えています。
保育士試験の合格率は?
保育士を目指す人は、学生時代から子供好きだったことで決意した人が多いでしょう。
社会人でも、通信講座や夜間学校に通学しながら勉強を学ぶことができるので、就職してから改めて保育業界に転職したいと思っても大丈夫です。
保育士試験の合格率は、「約10%~20%」と特別に難しい国家資格の部類に入りませんが、やはり簡単な気持ちで受かってしまうほど楽勝ではありません。
合格ラインは、各科目の6割以上の点数が必要ですが「幼稚園教諭免許・介護福祉士・精神保健福祉士・社会福祉士」等の資格保持者でしたら科目の一部が免除されます。
上記の資格を持っている人は、保育業界に転職する際は保育士試験の難易度は下がるので有利にはなりますよね。
保育士試験の難易度について
保育士試験は、合格率2割ですから10人受験して2人が受かるという感じです。
国家資格の中では、超難関資格とまではいきませんが、それでも2割の合格率ですから難易度は高めでしょう。
そして、保育士試験に合格したからと言ってすぐに保育業界に就職が約束されているわけではありません。
自力で就職先を探したり、誰かから推薦や紹介される必要があります。
保育士の国家資格の合格と就職は、また別になるので、できれば受験する前にどのような職場で働きたいのか労働条件や職場環境を下調べしておくと、スムーズに就職しやすいです。
保育士に関連する記事はこちら⇒【2022年最新版】保育士になるにはどんな方法があるの?
保育士試験の合格率はやたら低いのはなぜ?
保育士試験の難易度は、高すぎるわけではないですが合格率は20%台と低目です。
なぜ、合格率が低いのかと言いますと、学生の受験だけではなく社会人も試験を受けることができるというのが保育士試験の合格率を下げている理由としてあります。
学生であれば、専門学校や大学でしっかりと保育に関する知識・技術を学んで受験する人が多いですが、社会人は通信講座や独学受験などで試験を受けに来る人もいます。
通信講座や独学で勉強をして、保育士試験を受験する人は、どうしても専門学校・大学などで学んできた学生よりも勉強量が不足しがちです。
ですから、保育士試験の合格率が下がってしまうことに繋がるのですね。
また、筆記試験は9科目から出題と試験範囲が広いのも合格率の低下の原因としてあります。
保育士に合格するためには
保育士試験の合格を目指すのであれば、やっぱり専門学校・大学等でしっかりと保育に関する基礎知識
や実技を身につけた方が、受かりやすいでしょう。
社会人から保育業界に携わりたい方は、なかなか学校に通えない人もいます。
そういった人達が不利な状況にならないように、保育士試験の勉強をするところは専門学校・大学以外でも可能になっています。
通信教育
保育士試験は、通信教育で勉強することができます。
通信学校は、直接学校に通学する必要はありません。
パソコンとインターネットがあれば、リモート授業を受けたり郵送で教材を自宅に届けて貰ったりできます。
定期的に、教材や課題を勉強して提出することで、通信教育を担当している人がチェックしてくれるという仕組みです。
すでに社会人として働いている人や、学校に通う時間がない人などは通信教育で学ぶことが多いです。
独学
学校に通ったり通信講座を受けたりせず、独学で保育士試験に関する課題を勉強することができます。
学校に払う授業料や、通学に必要な交通費がいらないので他の方法よりも受験までの費用が安く済みます。
自己管理ができないと、ダラダラと日常を過ごしてしまうことになるので注意が必要です。
独学では、周りに仲間が居なかったり、わからないことがあっても相談できる人が側に居ない場合があるので孤独になりがちです。
学校
合格率が低い保育士試験ですから、基本的には専門学校や大学で保育に関する知識・技術をしっかりと学んだ人の方が有利です。
学校に通っていると、同じ保育業界を志している仲間と切磋琢磨できますし、わからないことがあってもすぐに相談できます。
学校の中には、保育士養成学校と呼ばれる厚生労働省が指定する大学・専門学校・短期大学などに通学して保育に関する科目を勉強して卒業すると保育士資格を貰えるところもあります。
保育士の難易度のまとめ
保育士になる為の難易度は、国家資格の保育士試験に筆記・実技試験の両方を合格する必要があり簡単な資格というわけではありません。
合格率は2割と低くいです。
これは、通信教育や独学でも保育に関する知識や技術を学ぶことができるので社会人の方で勉強量不足な人が多くいて、合格率を引き下げてしまっていることが原因の一つとしてあります。
一発合格になる為にも、できれば大学や専門学校に通ってしっかりと学ぶことをおすすめします。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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