保育士の働き方として、年々、給料の見直しはされているので少なからず給与アップしているのが現状としてあります。
では、休日や勤務時間などは改善されているのでしょうか。
給料が増えるのは嬉しいことですが、過酷な労働環境だったり、あまりプライベートな時間を取得できなくては本末転倒でしょう。
長く保育士として働く上でも、給与以外の待遇が重要になってきます。
今回は、保育士の休みは多いのか少ないのかについてや、休日・勤務時間についてと優良求人の見分け方などについてご紹介していきます。
Contents
保育士の年間休日について
保育園によって、年間休日に違いがあります。
私立・公立と分かれていたり、保育士は保育園以外でも働くことができるからなんですね。
社会人になって、働き出した時に初めて年間休日が仕事をしている会社によって違いがあることに気づく方が多いです。
一般的に、保育士の勤務体系は「4週8休」・「4週6休」など分かれています。
つまり、「4週8休」という働き方では土日が休日だったり、「4週6休」では隔週で休みが決まっていたりです。
隔週とは、4週の日程のうち、一週間ごとに休みが異なるわけですね。
第一週は、土日が休みだったけど、次の週は日曜だけしか休みがなかったりします。
必ずしも土日だけが休みとは限りませんが、月のうち2週だけが決まった日数が休日という雇用形態になっていたりします。
保育士の求人情報に、年間休日を記載している保育園が多いですが、だいたい年間100~110日程ほど公休があるところが多いです。
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保育士の勤務時間はいくつかある
保育士の勤務時間は、ワンパターンではありません。
それは、子供を預けたママやパパは、普段、仕事や家事をしていますから保育園に迎えに来る時間帯も各家庭によって様々です。
保育園が閉まるまでに我が子を迎えにこれる両親も居れば、残業や私用で遅れてしまい時間外に迎えに来る方もいるからです。
ですので、保育士の勤務時間は以下のように色々なパターンがあります。
シフト制
基本的に、多くの保育園では「シフト制」を採用しています。
シフト制とは、「早番・中番・遅番」と働く時間帯を分けているということです。
具体的には、早番が朝7時頃~16時頃、中番が朝9時~18時頃、遅番が朝10時~19時頃といった感じです。
もちろん、シフトの時間帯は勤め先の保育園によって違いがあります。
一ヶ月の勤務サイクルの中で、早朝から時間外まで幅広く対応することになるので、保育士は色々な業務を経験できることになります。
固定時間
世の中の企業に多い働き方が、「固定時間」での勤務です。
読んで字のごとく、例えば朝9時~17時までといったように、保育士の働く時間が決まっているパターンです。
固定時間で働いている保育士は、保育園が定時で終わる時間帯までが基本的な労働時間になります。
ですので、時間外には対応しないので園児たちが全員降園するまでを見届けられないことがほとんどでしょう。
まだ、居残りしている子供達はどうするのかというと、時間外に対応してくれる保育士の方が出勤して引き継ぎを行ったりするので問題はありません。
時間外
子供達が保育園に登園する時間や、降園する時間はみんなバラバラです。
一応、保育園の業務開始の時間や終了の時間は決まっていますが、保育園が開く前に子どもを預けたいママやパパがいたり、降園後もしばらく迎えに行けないのでその間、世話をして欲しい方もいます。
そういったことは、「時間外」になるので、時間外にも対応してくれる保育士さんを確保しなければいけません。
時間外に対応している保育園は、全てではありません。
保育士として勤務したい方は、上記のような勤務時間があることを理解して自分が働きやすい環境のところなのか確認して仕事を始めることが大切です。
保育士の休日はどれくらい?
一般的に、年間休日が100日~110日位ある保育園がほとんどですが、休日は多くもなく少なくもないといった感じです。
年間休日が120日以上あれば、世間一般的には優良なところでしょう。
保育士の休日は、この年間休日の違いで月に休める日が異なってきます。
保育園によっては、お盆・年末年始は休園しないところがあるので、そういうところは一年間でみると休日が少ない傾向があります。
とはいえ、労働基準法で定められた勤務時間・休日は守られている保育園がほとんどでしょう。
ですが、公休を取得できた日でも、保育園の労働環境によっては、前日の仕事が終わらず持ち帰ってプライベートの時間を削ってまで作業をしている方もいます。
保育士の有給休暇の状況について
保育士は、勤務先の保育園によって年間休日に違いがあるので、月に休みが多い人がいたり逆に少ない人もいます。
一年を通しての、休日に違いはありますが基本的にはどの保育士にも「有給休暇」が与えられています。
年間平均で、有給休暇は3日~6日、7日~9日位が、賃金が発生しながら仕事が休みになる日が保育士として働く方の6割を占めているといった状況です。
休みの多い保育園の求人の見分けかた
保育士として働きたい方の、動機として「給料重視・やりがい重視・休日重視」など理由は様々です。
できるだけ、仕事よりもプライベートの時間を確保したい方は、休みの多い保育園で働きたいですよね。
それには、就職する前の求人を探す段階で休みが多い保育園かどうかを下調べすることが重要です。
完全週休2日制
保育園の求人情報に、「完全週休2日制」と記載されているところがあります。
完全週休2日制とは、一週間のうち必ず2日は休みが確保されるという勤務体系です。
ただ、必ず土日が休みになったりと固定されているわけではありません。
完全週休2日制を謳っている保育園は、年間休日が120日以上のところも多いでしょう。
年間休日120日以上
保育園に務める保育士として、年間休日120日以上もあれば、とても良い労働条件と言えます。
それ以下であれば、1週間の中で1日しか公休がとれなかったりすることもあります。
年間休日120日以上の保育園は、土日祝を全て休んだ場合に貰える休日数に等しいのですね。
強いていうと、保育士として働く上で年間休日120日以上で土日祝が必ず公休を貰えるところは最高の条件と言えるでしょう。
有給消化率が高い
例え、有給休暇が貯まっても保育園によっては、人手不足のところもあるのでそういうところは、有給を使い辛いです。
有給休暇は、労働者の権利ですが、何も考えずに使うと忙しい日に仕事を休むことになって他の方にシワ寄せがいき人間関係の悪化に繋がったり、働き辛くなることもあります。
ですので、使うタイミングが難しいものです。
保育士として働く方は、有給消化率が高い保育園を選ぶと労働環境や人間関係が良いところで仕事ができる可能性が高まります。
週休2日制と完全週休2日制の違いには注意
良く、仕事の求人票に週休2日制・完全週休2日制と記載されていることを目にする人も多いでしょう。
パッと見ただけで働く人は、あまりその違いに気付け無い人もいます。
どちらも同じような働き方だと思いがちですが、実は違いがあります。
・週休2日制=1年を通して週に2日の休日の週が月に1回以上
・完全週休2日制=一週間のうちに必ず2日は公休がある
保育士の休みのまとめ
保育士は、世の中の職業・職種のなかで年間休日はとても多い方ではありません。
一般的に企業は、年間休日が120日程度あるところが多いですが、保育園は120日以下のところがたくさんあります。
なので、120日以上を一年間の中で休める保育園は優良なところと言って良いでしょう。
休日に関して、週休2日制・完全週休2日制なども保育園ごとに異なりますので、保育士として働く方は面接の段階できちんと待遇に関して確認することが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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